2007.03.02: 盤錦（周家、クラス会）
2007年３月２日 周家、クラス会
七時起床。昨日、酔って痛めた背中が未だ痛む。早朝の電話で、かつての職場の先輩が癌で昨日亡くなったという知らせに慌ただしく外出するお父さん。お母さんは昼食の餃子作り。ニラと豆腐入りは于くんの好物らしい。昼前に一度帰宅したお父さんも餃子作りに加わる。不器用な私は見ているだけ。
餃子作りを横目に午前中はスムーズに添付写真を送ってくれないネットワークを相手に何人かの知人にメールする。昼食後、ご両親は亡くなった先輩の通夜を手伝いに行くと言って出かける。こちらは今までの疲れが出てきたのか眠くなったので昼寝。四時過ぎに目が覚めた。何という贅沢。目が覚めてメールの確認。進めてきたライセンス契約が相次いでペンディングになっていたが、四社から契約事務を進めたいと連絡が入っていた。来年の北京オリンピック開催が影響しているのか、文字に関する中国国家規格に対して日本メーカーの認識が高まってきた。
于くんの友人、周玉くんが夕方六時頃車で迎えに来た。皆で周くんの家に行く。周くんは于くんより一歳年上。奥さんの張馨艺さんは周くんより四歳年下。周くんは盤錦市役所に勤務している。周くんの家は二人が結婚する二年前に双方の親が金を出して買ったのだという。車も然り。于くんに聞くとこれは最近の傾向で良くあることだという。お茶を飲みながら家の中を見せてもらう。天井が日本よりもずいぶんとに高い。于くんの家も天井が高い。部屋の隅に上階に上がる階段があり上下併せて約200平方メートル。この広さで二人暮らし。購入価格を聞いたら駐車場付きで32万元（約500万円）、すでに三割くらい値上がりしているという。周夫妻の月収は二人併せて1,600元（約24,000円）だそうだ。周夫妻のそれぞれの実家に交互に食事にいき、それぞれのお母さんが交代で掃除に来ているという。この家に生活臭がない理由が分かった。于くんも含めて彼等は一人っ子政策の最初の世代なのだ。いずれ将来は夫婦二人で双方の親四人の世話をすることになる。双方の祖父母が健在だとえらいことになる。現代の中国の若者が抱えている近い将来の問題だろう。
火鍋屋「重慶小天鵝」で夕食。項耿政くんが既に席について待っていた。彼の奥さんが妊娠三ヶ月で合流できないのは残念。鍋は思ったより辛くなかった。三人の若者にビールで攻め込まれそうになったので白酒「二鍋頭酒」で反撃、大呑みをせずに済んだ。
肉を数皿追加しテーブルにのりきれない野菜とビール、白酒、〆て200元（約3,000円）。
九時半頃、全員でディスコ “SOS” に移動。飲酒運転も何のその、後ろに乗っているのが一番怖い。
週末とあってフロアーは客で一杯。場内の二本のポールでポールダンスが、ステージ上にはゴーゴー・ダンサーがいる。凄い混みようだ。ディスクジョッキーは北京の后海のディスコより乗りがいい。
時刻は十一時、三次会はカラオケ「夢春閣」へ。内部は日本のカラオケ店よりもかなり広い。コンパニオンを頼むこともできるそうだが奥さん同伴者もいるので仲間内だけで熱唱大会。十二時四十五分頃お開き。
項耿政くんは店の前から一人タクシーを拾って帰宅、残る我々は周くんの車で家に向かう。
盤錦市は石油の街だが大手の石油会社が十社ほどある。各社は広い自社の敷地内に社員の住宅を造り学校を作り、さながら自治区。規模にもよるらしいが一社で二万人以上暮らす街になっている。旧正月を祝うために飾られるイルミネーションも石油会社の街同士で競っているそうだ。
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