富裕層のご案内をして学ぶこと:考える子供の親は、考えさせているということ
こんにちは。英語全国通訳案内士・茶道裏千家準教授 マインドフルネスジャーニーズジャパン代表の服部花奈です。
私は仕事柄、さまざまなお客様と「長い時間」を一緒に過ごさせていただきます。
サービス業の中で、通訳案内士というのは、一番お客様と過ごす時間が長い職業の一つだと思います。
通訳案内士は、お客様と接する時間が非常に長い職業
ホテル、エアライン、レストランなどは、一人一人のお客様と向き合って接する時間はさほど長くないですが、通訳案内士は短くて半日や一日、長ければ2〜3週間ずっとご一緒します。
長期ツアーであれば、朝食から晩ごはんまでご一緒することも多いので、お客様の為人などがしっかり見えますし、夫婦のあり方や、家族のあり方なども、「家政婦は見た」的に間近で見させていただきます。
また、私は幸運にもプライベートジェットで来日するような超富裕層のお客様もご案内させていただくことも少なくなく、本当に様々な方の人生に、ほんのひととき関わらせていただくことで、様々な学びを得ております。
11歳のお子様が、何十億ドルの話をする
先日ご案内させていただいたお客様は、お父様がとある会社のCEO。
そんなお父様を見て育った息子様は、
11歳にして、何十億ドル(日本円で何千億円)で
どんな目的でどんなものを建てられるか、という話を
お母様と楽しげにディスカッションなさっていました。
しかも、社会と人の心理を理解した、かなりまともなディスカッション。
私が11歳の時、そんな大きなお金の桁知りませんでしたし
(多分100万くらいが限界)
そんな大金、想像もできなかったけどな、
しかもそんなビジネスやマーケティングのことを考えたこと
一瞬たりともなかったけどな
と11歳の時の自分との差のあまりの大きさに衝撃と感銘を受けました。
子供らしさは大切にしつつ、必要以上に子供扱いしない
そして翌日にまた京都案内。
11歳のお子様の思考は、CEOのお父様の影響なのかなと勝手に思っておりましたが
実は
違う会社で重役をしているお母様の影響であることがわかりました。
「この3日間でKanaから聞いた話から、
北米と日本では、人、文化、価値観が異なるのがわかったわね?
じゃあもし自分の会社が日本に進出するとしたら
どういうことに気をつけなきゃいけないと思う?」
と11歳に問いかけるお母様。
日本でこんな質問を小学生にする親御さんは少ないと思うのです。
子供らしさは大切にしつつ
必要以上に子供扱いしない。
考える思考回路を、対話の中で作らせる。
文化の違いを、受け身で感じるだけでなく
それを自分ごととして考えて
応用させていく。
社会や人のことを考えるのは
大人だけでなく
社会のみんながすべきことなんだと
当事者意識を育てる。
とても素敵だなと思いました。
素晴らしいご家族との出会いに、感謝します。
様々な素晴らしい夫婦像、家族像、経営者像、などを
通訳案内士の仕事を通して
間近に見て学ばせていただけることに
日々有り難く存じております。