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札幌の原風景

こんにちは、アラカンのおかんです^^ コロナで経営していたゲストハウスのお客様がほぼゼロに😵日々悪戦苦闘しながらもほっこりしたものを書いていきたいと思っています😄

前作の「イカが好き」におかんが4歳まで札幌で育ったことに触れましたが、今日はその頃の思い出を語りたいと思います。「4歳で記憶してるの」となりますが、インパクトの強い経験は今でも心に浮かびます。もう半世紀以上前の話しです。

幌馬車

おかんは4歳まで札幌市の藻岩山に近い所に住んでいました。その頃は子供向けに幌をつけた馬車が町なかを一周していました。お金を払うと、幌の座席に座らせてくれました。兄と一緒でした。幌馬車に乗るのが特別なことだったのです。

目撃

おかんの家では瓶に入った牛乳をとっていました。なので、毎朝牛乳が配達されて玄関脇の牛乳箱に牛乳が入っていました。ある時、おかんが朝玄関の引き戸を開けると、少年が牛乳箱の牛乳をゴクゴク飲んで、空瓶を箱に戻していました。「牛乳どろぼう」でした。配達していた少年が飲んでいたことが、のちにわかりました。そして、少年はもう姿を現さないことになります。兄に最近、この話しをしたところ、兄も覚えていて、「あれは僕が言ったんだよ」と。おかんは「かわいそうに。辞めさせられたんじゃないの」と言いました。きっと、貧しくてアルバイトの牛乳を飲んでしまったんだと思います。そんな時代でした。

紙芝居のおじさん

今はすっかり姿を見せなくなった紙芝居屋さん。公園とかで昔は見かけました。札幌時代にも紙芝居屋さんはいました。おかんは母に連れられて母の友人宅に遊びに行った時です。親同士の話しに退屈して、近くの公園に遊びに行きました。そこに紙芝居のおじさんがいたのです。どんな紙芝居かは忘れてしまいましたが、戻って母からお金をもらい、おじさんの所に行くと、薄くて丸い炭酸せんべいに、水あめを塗ってもう1枚のせんべいではさみ、割りばしかなんかで棒を付けて渡してくれました。そしておじさんが語る紙芝居を見ながら、そのおやつを堪能したのでした。おかんはこの紙芝居というものが、たいそう気に入り、小学校時代のお楽しみ会では友人と自作の物語を画用紙に何枚も描き、その裏に物語りのセリフを書き、披露しています。

父の自転車で

父は出勤前に兄とおかんを順番に自転車の後ろに乗せて、円山公園付近まで連れていってくれました。おかんは父たちの戻ってくるのを待っていた記憶があるので、2番目だったのでしょう。父は仕事人間で、子煩悩なタイプの人ではないと思っていましたが、今から思うと「忙しい出勤前によくやってくれたなあ」と思います。

星がついてくる

おかんが覚えているのは、家族で夜のお風呂屋さんに行った帰り道からです。おんぶしてもらっていたおかんは、「何で星がついてくるの」と夜空の星を見て言った言葉をいまだに覚えています。その当時は平屋の社宅に住んでいて、お風呂がなかったのですね。

別の札幌のエッセイです。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。スキやフォローもしていただけると励みになります。それではまたね。ばいばーい😃







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