10年後の私達はどんな仕事をしているかという話
『X年前の◯月◯日』
日本人の7割以上が使っているiPhoneにこんな方法でふいに過去の写真を振り返させられる機能がある。
そんな写真を見て「何年か前の今日はこんなことをしていたんだな〜」と時の流れを感じる時があるが、今の自分の状況を想像出来ていた人はいるだろうか。
新卒入社した会社で9年目に親会社に出向させてもらい、東京に転勤となりその2年後に転職し未だに東京で働いてる。
10年前、こんな状況は全く想像出来ていなかった。
世間的にもリモートワークが推進され、マスクをしているのが当たり前となり、職を失っていたかもしれないという今を想像出来ていなかったと思う。
2000年代を生きる私達は目まぐるしいスピードで変わっていく環境の中で、様々なことを目にしたり目を背けたりして生きている。
10年前、私が初めて就職活動をした時言われていた言葉があった。
大企業に入れば安泰
両親、学校の先生、周りの大人、誰しもが疑うこともなく心の底からそれを正しいと思いアドバイスしてくれていた。
もちろん大企業と呼ばれる会社は中小企業と比べると資金的な体力やネームバリューもあり、比較的安泰であることは間違いない。
30〜40年前は会社に入って、会社の同僚や上司と公私共に付き合い、なんなら生涯のパートナーも会社で見つけ、定年迄勤め上げて退職金を貰い老後を過ごすというのが1つの形だったが、今後も同じ形で人生を過ごしていく人はどれほどいるのだろうか。
総務省の調査によると転職希望者は842万人で、働く人に占める転職希望者の割合は12.5%となり、およそ8人に1人が転職を考えているのが現実である。
今までは会社に入れば不祥事を起こさない限り会社は守ってくれていた。
だから、その代わりに労働を提供して給料をもらい使用者と労働者という関係ができていた。悪い言い方をすれば入社すればある程度は安定が保証されていたのだ。
だが、今はどんな大企業でも絶対に安泰ということなくなっており、仕事自体も単純労働はどんどん無くなっている。
例えば数十年前はキーパンチャーというタイピングをメインとする仕事があったが、パソコンの普及により、誰でもパソコン操作を行えるようになった為キーパンチャーという仕事は無くなりつつある。
他にはセルフレジの浸透によるレジ打ちの仕事がなくなったり、人の代わりに仮想ロボットがPCを操作するRPAという技術が急速に普及する等、IT技術の進化により当たり前に人がやっていた仕事が姿形を変えていっているのである。
これらも実際は古い話で、今ではもっと進んでおり私達の想像のつかない技術が日々生まれており、気付いた時には私達の生活に定着し便利にしつつ色々な仕事を変わりにやってくれるのだ。
そんなこれからの時代を生きていく私達は会社の看板を頼って生きていくのではなく、自分自身として仕事をしていくことが重要なのではないかと考えている。
なにも『今すぐ仕事を辞めてフリーランスで働こう!』という意味ではなく、仕事に対しての姿勢を自分事として捉えていくことから最初の一歩が始まると思う。
我々サラリーマンの替えは幾らでもいる。
組織に属している以上、ルールに従えないのであれば辞めるしかない。
大事なのは◯◯会社のあなたではなく、
あなた自身なのである。
未来を予想することはできないが、理想を掲げ進むことは誰にでも出来る。
あなたにしか出来ない仕事は必ずある。
そんな仕事にあなたが巡り会えますように。
それでは