
なぜ現代人は不安を感じやすいのか
最近のこと
壮大なテーマのように感じますが、結論的には「心配や不安は人間に備わっている必要なシステム」です。
昨日見かけた、デッカいカエルは走り抜ける車を無然とした態度でやり過ごしていました。
抗う様子が一切ないのは、人間で考えたら怖いことですね。
そして最近、春になってきて「これはストレスですね」や「自律神経の乱れですね」とお伝えすることが多いです。でも、施術者としてそれだけでは説明不足に感じることもあります。今回は、不安や心配からくるストレスについてどう捉えていくべきなのか?を書きたいと思います。
まず、よく聞く話ですが、ストレスや不安を感じることを受け入れることが大切です。
多くの人は「ストレスを感じてはいけない」と思いがちですが、それも自分の一部として受け入れることが前に進む第一歩です。
不安の原因を探すのではなく、不安な自分を客観視することが重要です。
現代人の抱える不安とは
現代社会では、多くの人が次のような不安や悩みを抱えています
仕事の評価に対する不安
健康に対する心配
定年後の孤独感や将来への不安
また、次のような未来の不安もよく見られます:
台風や地震などの自然災害
未来に何が起こるかわからないという不安
これらの不安は日常生活に影響を及ぼし、腰痛や頭痛など身体的な症状に繋がることもあります。
現代社会とストレスの関係
日本では10人に1人は一生のうちに一度でも不安症になると言われています。
(約20年前のデータなので今はもっとあるかなと思います)
それは昔に比べて「命に関わる危険が少なくなった」ことが理由のようです。
昔は、動物に襲われたり、争いがあったりしましたが、今の日本は安全な家に住み、食べ物も豊富です。
しかし、人間の体にはまだ危険を察知するシステムが残っています。このシステムが、今の安全な生活の中で、逆に小さなことに過剰に反応してしまうのです。
さらに、テレビやインターネットで流れる情報が多すぎて脳がパンク状態になり、ネガティブな情報ばかりで「自分も同じようなことになるかもしれない」と不安になります。
常同行動って何?
そんなストレス下に見られるのが常同行動です。例えば、家の中を無意味に歩き回ったり、天気予報を何度も見たりする方、身近にいませんか?
これらは一時的な安心感や落ち着きを得ようとする行動です。
学生の時に、テスト中にペンをカチカチする人って大体真面目に勉強してきた方が多かった印象です。良い点取らなくちゃと言うのがストレスだったのでしょう。
初めて来た場所でワンちゃんがウロウロ動き回るのもよくある常同行動ですね。
不安を乗り越えるために
現代社会は安心・安全になりすぎて、逆にストレスを感じやすくなっています。
冒頭の話に戻りますが不安やストレスを「悪いこと」と決めつけず、自然な反応として受け入れることが大切です。不安な自分を客観視し、必要な対処をすることが前に進む第一歩です。自然に触れたり、好きなことをして心をリラックスさせることも効果的です。
“不安症でもだいじょうぶ”という考え方を持って、自分に合った方法で心の健康を保ちましょう。
個人的には、ちょっと良いコーヒーを挽いて飲んだり、デジタルデトックスしながら小説を読んだりしますが、家の環境を完全なリラックス空間にするのは結構オススメです。
畳を敷いて、ハンモックを置いて、CBDを飲んで、揺られていると気づいたら寝てしまうのも贅沢なひと時です。
リセットできたら、また外の世界に出て興味あるものをゆっくり見ていけば良いんです。
もし難しいなと思われたら僕らのような治療家の施術を受けたり、誰かのために何かするのも良いなと思います。
子どもも大人も動物も植物もみんな元気に健康で幸せになれば嬉しいですね。
皆様の体調不良改善やお悩み解決の助けになれば幸いです。
お気軽にご相談ください。