無償ダイヤは砕けない
前回の記事( https://note.com/mizuya0/n/n23638255ff3a )で取り上げたソーシャルゲーム、伏せる必要もないのでタイトルを明かすが「あんさんぶるスターズ!!Music」(以下Music)の事だ。
リリースから一周年を迎え、大幅アップデートがあり、フレンド機能やオフィス訪問機能等が追加された。
最初に思った。
「余計なことすんな。」
私はリリース日からゲームを始めたのでプロデューサー歴(あんスタではプレイヤーの肩書がプロデューサーである)も丁度一年になるが、もうソシャゲ疲れを起こしている。
ガチャで爆死するたび、みんライで自分の欲しかったMV衣装を見るたび、心を掻き乱されて落ち込み、正直ゲームへのモチベは下がり続けている。
もともと漫画や小説が好きなオタクで、それらのファン活と同じノリで同好の士とキャラクターやストーリーについて語り合いたいと思ったのだが、ゲームはどうも勝手が違った。
まずカードのレアリティやイベントのランキングを気にする人が多い事に困惑を覚えた。万単位での課金を躊躇なくしているプロデューサーも少なからずいて、彼らと比べて自分は向上心に乏しいのでは……と抱かなくていい劣等感に苛まれもする。
自由にメンバーと衣装を入れ替えてライブできるMVモードをお目当てに始めたので、他人と競おうとか、交流しようという発想じたいが無かった。
ひたすら自分の推しアイドルたちと戯れながら譜面を叩いていたい、難しい楽曲をクリアできたことやハイスコアを更新したことに喜んでいたい……
この度のMusicのSNS化はそういう閉鎖的な楽しみを奪うものだと思っている。
現在はアカウント非公開で、ゲームを通さないフレンド申請も全てお断りしている。
自分が他人との比較で落ち込みやすい弱い人間だとよく自覚しているからだ。
弱い人間の処世術は、強い人間の真似をする=虚勢を張る、ではなく、どうやったら自分が傷つかないようにするか、心地よく穏やかに過ごせるか、防御に徹することだと思う。
強いふりをすれば、強い人間だと判断して他人は接してくる。張りぼては所詮張りぼてでしかないのだから、格好をつけないほうが後々楽だったりする。
今のところ非公開ユーザーが不利益を被る仕組みにはなっていないが、先々フレンド数やオフィス訪問回数がミッションに追加されないとも限らない。ステータスピースが報酬ならば潔く諦めるが、無償ダイヤだった場合、正直かなり心が揺れると思う。
こういった愚痴に対するクソリプの不動の一位は「嫌ならやめろ」だと思うが、やめたくない。
「好きだから続けたい。できれば楽しく」
オタ活、ファン活……呼び方はなんでもいいけれど、そういった趣味には必ずモチベの谷が訪れる。その谷を乗り越えるすべをどうにかして知りたいのだ。私は。
弱いメンタルと心許ないお財布、どちらとも折り合いをつけながら、どれくらいゲームを続けられるのか、我ながら先行きが不安で仕方ない。
補足説明
ダイヤ→あんスタにおけるゲーム内通貨。ガチャやBP回復、ストーリー及びアイドルロードの解放に使える。
みんライ→みんなでライブの略。現在のあんさんぶるライブ。他のユーザーと一緒にプレイできる機能。
MV衣装→3Dモードでのライブで見る事のできるアイドルの衣装。イベントやガチャ、課金で入手することが可能。
ステータスピース→アイドルやカードの育成に使用するアイテム。
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