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【タロットのジョジョ読み】#4 「No.9 隠者」


はじめに

※「星」「法皇」などと同じことを書いてあるので、すでに過去記事をお読みの方は上の目次を駆使して飛ばしてください。

この記事は「読み方を教えます」という意図で書いておりません。
また、タロットカードは「どう読んでも自由」なはずなので
「こんな読み方は間違っている」って怒るタイプの人は読まない方がいいと思います。
教えたいわけでもないのに、なぜこんな記事を書こうと思ったかはこの【表紙】という記事をご覧いただけますと幸いです。
一応、ジョジョを読んだことない人にもわかるように書いているので、ジョジョを読み尽くした人には物足りないと思うかもしれないです。

なぜ「ジョジョ読み」なのか

【表紙】を読まれた方は、繰り返しになって申し訳ないのですが…
私が人生で初めて「タロットカード」というものの存在を知ったのは「ジョジョの奇妙な冒険 第3部」です。
先に言いますが、このあとジョジョの話しかしませんw

ジョジョはバトル系漫画なのですが、第3部から戦闘スタイルが変わっていて、「スタンド」と呼ばれる守護霊(厳密に言うと全然違うんですが読んだことない人にはもうこう説明するしかないのでこう言います)的なものを駆使して戦うようになります。
その「スタンド」がタロットカードの大アルカナを擬人化(厳密に言うと全然違うんですが)したみたいな感じなんですよ。

今回は、味方を導くジョジョキャラ屈指の陽キャジジイ、【隠者】の暗示を受けた「ジョセフ・ジョースター」です

元々の意味

正位置

経験による知恵、探し物をする、瞑想、静観、精神的な充実 など

逆位置

他者を受け入れない、孤独、現実逃避、神経質、上から目線 など

私の解釈

ジョジョを読んだことのない方への説明

ジョセフ・ジョースターは三部だと味方パーティのおじいちゃんですが、第二部の主人公でもあります。

第二部ではディオは登場しませんが、超スーパーざっくり説明すると、ディオが残したいろいろややこしいものと戦った経験のある、歴戦の個体です。
旅慣れしているため知識が豊富で、道中では大変心強いですが、老体であるためかパワーはそこまで強くありません。
今まで紹介したスタープラチナやハイエロファントグリーンのような擬人化型(?)のスタンドではなく、腕からイバラの触手のようなものが伸びて、そこから波紋のエネルギーを出したりカメラやモニターがあれば霊視したものを投影することができます。

ほとんどのリーディングで『陰キャ』と読まれる【隠者】ですが、ジョセフは全ジョジョキャラでもトップクラスの陽キャで、「努力・友情・勝利」の三原則を掲げるジャンプの主人公にあるまじき「必殺技:逃げる」「嫌いな言葉は『努力』と『頑張る』」のギャグ要員です。
実は第四部の主人公はジョセフの隠し子だったり、方々で浮き名を流すようなことをしていたということがのちに明らかになります。

「なぜカードのイメージとかけ離れたジョセフが【隠者】のキャラクターとしてあてがわれたのか?」ということがとても面白く、隠者こそが荒木先生のリーディングに最も迫りやすいのでは、と個人的には思います。

ジョジョ読み正位置

それにしてもなぜジョセフが【隠者】なのか?

白い髭を蓄えた老人、というのは共通していますが、ジョセフはジョジョキャラ屈指の陽キャで第三部ではギャグ要因です。
ジョジョ→タロットのルートを歩んだものは全員
「じじい以外の共通点はねーのか…」
と最初は思うはずです。
「作者の荒木先生はそんなジョセフをなぜ隠者にしたのか?」というのが最初のおもしろポイントになった人も多いと思います。

私は、ジョセフが持つ『波紋』にこそその秘密があると思っています。

【世界】DIOの解説でも触れたのですが、ジョセフは第二部主人公時代には厳しい修行に耐え抜き、吸血鬼に対抗するために太陽光と同じエネルギーをいつでも呼吸法で自在に繰り出せるようになっています(厳密にはちょっと違いますけど説明してたら大変なことになるので許してください)。

DIOは過去に解説した通り、太陽光が唯一の弱点で、日没以降しか自由に動くことができません。
日中は日光が一切入らない真っ暗な部屋でじっとしているしかありません。
しかしジョセフは深夜だろうと太陽光をいつでも繰り出すことができるわけで、DIOからしたら主人公の承太郎より怖かったに違いありません。

マルセイユ版・ライダース版のタロットデッキではランタンを持っていますが、78枚の絵柄で唯一「人工的な灯り」が描かれているカードです。
他のカードは日光・月光の下でそれぞれ生活を営む様子が描かれています。
ジョセフとの共通点は「自力で灯り(=光)をいつでも作り出せる」ということです。

※しかし、ジョセフは第二部終了後、一切の修行を怠ったためその力はDIOにダメージを与えられるようなものではないとされていて、DIOも早々にそれを見破ったと思われます。

「戦いの年季の違いを思い知らせてやるッ!」

第三部のジョセフを解説するなら外せないのが【女帝】戦ですよね。
ジョセフの腕に寄生型のスタンド【女帝】が寄生してしまうのですが、自分の腕のため自分の波紋でダメージを与えることができず、どんどん苦境に追い込まれていく…
しかし、目まぐるしく変わる戦況でもなんのその、相手を油断させ、自身の知恵とひらめきで気づいた時には相手を追い込んでいるのです。

ジョジョはマッチョの脳筋バトルだけでなく頭脳戦の要素が大きいところが魅力ですが、頭脳戦が確立されたのが第二部であると言われています。
第二部で友を失いながらも連戦を切り抜けて、完全生命体カーズに考えるのをやめさせたあの経験は、何十年たってもジョセフを錆び付かせることはありませんでした。
他の登場人物は第二部のジョセフを知らないため、グレた孫が平気で「ジジイ」とか言うし、敵も「ちょっと強い爺さん」ぐらいにしか思っていません。
しかし、登場人物が知らないジョセフの強さを、読者はちゃんと知っています。

【隠者】のカードを見るたびに、「このお爺さんはきっと私の知らないところで途方も無い苦労をしてきたんだろうな」と思い、人知れずたった一人雪山をで歩いてきた【隠者】の姿に、ジョセフを見るのでした。。

ジョジョ読み逆位置

正位置は面白い考察がしやすいのですが、逆位置はそれこそ『こじらせた引きこもり』『頑固じじい』とすら読まれる【隠者】の様子は微塵も感じられません。

承太郎が息子ではなく孫なためか、老害のようなムーブは一切せず、どちらかというとムードメーカー的な役割も担い、「こんなおじいちゃんがいたらいいのに!」と言われそうな楽しいおじいちゃんです。
知識も豊富で、セスナも操縦できます(墜落するけど)。
年長者としてチームを率いつつも決して独断で動かず、かならずみんなの意見を聞いて最も安全な道を選びます。

なので逆位置が出てきた時はジョジョ読みをせず、ガイドブックの通りによむことが多いです。


いかがでしたでしょうか

ジョジョが好きな人にはタロットを手にしてほしいし、タロットを手にした人にはジョジョを読んでほしい!私は強くそう思います。
そして、すでに両方知っている人とは、友達になりたい!!笑
ごくたまに、リクガメのようなペースで「大アルカナのジョジョ読み」記事を投稿していきますので
よろしくお願いいたします。

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最後までお読みくださいましてありがとうございます。

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