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初代ウィザードリィのリメイク版!
「ウィザードリィ」の1作目がリメイクされた。もう発売からかなり経ったが、今さらながら記事にしてみたい。
頚椎症性神経根症を押してワードナーを倒したので、良かった点・悪かった点なんかを紹介したい。
以前に「ウィザードリィどれを遊んだらいい?」という記事も書いているので、興味があればこちらもどうぞ。
全体について
まず、このリメイクを手がけたのはデジタル・エクリプスという海外の会社だ。本作はファミコン版ではなく、オリジナルのApple II版を基にしたリメイクであることを留意してほしい。
ファミコン版とApple II版ではゲームの仕様が大きく異なる。詳しい情報は、筆者がよく参考にしている攻略サイトにも掲載されている。
今回のリメイク版はApple II版のソースコードを基本そのまま使用しているらしい。もちろん、リメイクに際して修正や変更が加えられた部分もあるが、それ以外の部分は基本的にApple II版であることに注意してほしい。
Apple II版で仕様だった箇所
カティノとモンティノが敵にほとんど効かない。
ハマン・マハマンの効果がランダムで発動する。
ラツマピックが常駐魔法でない(あまり役に立たない)。
ワードナーを倒して魔除けを城に持ち帰ると、称号を貰えるが持ち物と装備が全て没収される。
称号を貰った時に入る経験値が一人25万(ファミコン版は5万だった)。
モンスターが先制攻撃してきたとき、敵が呪文を唱えることができる。
一度ワードナーを倒して称号をもらったキャラでも、何度でもワードナーの部屋に行くと彼が現れ、何度でも倒せて、何度でも魔除けが取れる
魔除け複数個持った状態で城に帰ると全部没収される(もらえる経験値は1回分だけ)
これらは「Apple II版の仕様」であり、「改悪」ではない。元々の仕様を知らなかった人は不満を感じるかもしれない。
「先制攻撃時に呪文を使える」はオプションで無効にすることもできる。
リセット周りの仕様
筆者はオリジナルのAppleⅡ版のプレイ経験が少ししかなく、ファンブックや攻略本、インターネットなどで得た知識しかない耳年増なのでリセットの仕様がAppleⅡと同じかどうかはわからないが、ファミコン版とは少し違ったので記載しておきたい。
・戦闘中にリセットすると、場所は玄室の扉を開ける一歩手前に戻る
・しかし戦闘前に戻るわけではなく、受けたダメージや状態異常は受けたままになる。つまり、戦闘中の行動は、1行動単位で全部即セーブされている。
・敵がマダルトを唱え始めているうちにリセットすればセーフ。エフェクトが出てこちらのキャラの体力がガガガッと減ってるときにリセットしたら、再開後もHP減ってる。
・ロミルワは唱え直し、マポーフィックは効果が残ったままになっている
・ラツマピックは元々、常駐しない仕様なのでリセットとは関係ない
現代風に修正された要素
モンスターのグラフィックが3DCGになった。
モーションが若干だるく、戦闘シーンのキーレスポンスはあまり良くない
メインメニューにモンスター図鑑が追加された。
敵忍者や敵メイジなど、色違いだったモンスターが一部女になったり異なるデザインになっている。
戦闘シーンでモンスターが複数いる場合、その数だけキャラグラフィックが描画される。
アーリーアクセス版の曲はファミコン版のアレンジが使われていたが、一部差し替えられた。
楽曲のライセンスは取得してるらしいのだが…なぜ変更したのだろう?
全曲差し替えでなく一部の曲はFC版アレンジのまま実装されている所持金がキャラごとでなくパーティ全体で管理されるようになった
しかしながら”生き残ったメンバーはそれぞれ〇g.p.を得た”というテキストはなぜか健在。これ要らなくねえかな?銀の鍵やブルーリボンなどの「鍵系アイテム」はアイテム欄に入らず、全キャラ共通の専用の場所に格納されるようになった。
即ち鍵は1回とれば以降パーティをどんなに入れ替えようともずっと使うことができる。
鍵を持っているキャラが全滅などで不在になって、別キャラで救助に行く場合、カギを取り直さなければ…といったことは発生しなくなった。年齢が「活力」というパラメータに変わり、0%になると老衰する。
以前の「宿に泊まったキャラだけ年齢が上がり、他のキャラは時間が進んでいない」という仕様は当時から違和感があったのでいい変更と思う。キャラメイク時に顔グラフィックを設定する。(する必要がある)
顔グラは濃いめの洋物!って感じのグラばっかりなので嫌な人もいるかもしれない。
Windows版のみ自作画像を取り込める。司教の鑑定が失敗しない。
アイテムには名前の隣にユニークなアイコンが付いているため、慣れてくると鑑定しなくてもアイコンの画像でなんの武器なのかわかってしまう
経験値がカンストするため、レベル50に達する前にレベルが上がらなくなる。
戦闘時、後衛の盗賊・忍者が「隠れる」を使える。
戦闘時に「モンスターを調べる」ができる。成功するとモンスター図鑑の項目が埋まっていく。
UIはあまり直感的でなく、使いにくい部分もある。
カント寺院でレベル1の冒険者は無料で蘇生できる。
カント寺院でエナジードレインで吸われたレベルを回復できる。
全滅時にキャラクターが消滅したり、持ち物を失ったりする悲惨なフィーチャーはデフォルトでOFFになっている。
宿泊時にHPとMPが一発で全回復するようになった(活力は低下する)
訓練場に入ってもパーティを解散せずにプレイを続けられる。
迷宮内のキャンプで(探すだけでなく)任意のメンバーを離脱させることができる。マーフィーの部屋の前まで6人できて、5人離脱、1人だけ入室する(帰りは合流して6人で帰宅)…ということが可能になった。
ミニマップが表示できるようになったが、冒険者の知覚情報を地図化しているため、ワープゾーンなどを踏んでも気がつかずマッピングが継続され、地図が変になる。
ミニマップはオートマッピングされるが、迷宮から出るとリセットされる。
ミニマップの仕様はすごく面白い!世界樹でも採用してほしいw画面の隅に小さい「Apple II版の画面」があり、メイン画面と同期して動いている。Apple II版の画面は拡大表示もできる。
改善してほしい点
顔グラフィックはアニメ調の美男美女や自分や友人の若いころなどを想像して遊びたいので、職業アイコンなども用意してほしい。
経験値カンストはしないで欲しかったな
訓練場で作成したキャラの「名簿の並び順」を手動で変更したい。
ファミコン版やPC-9801版、GBC版のウィザードリィ1は何度も遊んでいるため、今回、未体験に近かったApple II版(をベースとした作品)を遊べたことは個人的に嬉しかった。上記のような違いを体感できたのは新鮮だった。
ファミ通のレビューは8788だったと思う。誰にでもお勧めできるものではないが、有名な古典作品が現代のゲーム環境で遊べるのは嬉しいことで、久しぶりに夢中になれた。
ネットを検索してると、ファミコン版をもとにしていないことに不満を漏らす声も少なくない。
筆者もファミコン版大好きだったし今でも一番楽しいと思うので、言いたいことはわかる。
しかし、外人にとって一番思い出深い、一番好きなウィザードリィ1はAppleⅡ版なのだな。
という(実際のところは知らんけど)原作ラブが少し感じられてエモい気持ちになった。
ファミコン版準拠のリメイクはスースァミとかGBカラー版もあったし、AppleⅡ準拠のリメイクが世に出た。ということの意義も感じられたし、筆者は個人的には、これはこれで良いな。と思った。
あっ。
最後に一つだけ大きな不満点を。
Switch版の携帯モードで遊ぶと、文字が読みにくい。
特に残りHPの数字のフォントが小さくて見えない。これは直してほしい
(携帯モード専用の文字を大きくする処理を入れてほしい)。
まぁ、これは筆者の老化が原因だけどw
視力の衰えを感じている方は気を付けてほしい。
*みずおかき は まいそうされます*
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