脳内ゲームオブザイヤー アーカイブ 1996年
1996年で13回を迎えた筆者の脳内ゲーム・オブ・ザ・イヤー。
※脳内ゲームオブザイヤーって何?という方はこちらを。
96年といえば筆者は受験生だったわけだが、世の中的にはニンテンドウ64が発売した年だ。筆者はリアルタイムで64は経験しておらず、買ったのは数年後だったが…
あと、1996年でドラゴンクエストが10周年。
それと、あの小さい携帯型ゲーム機「たまごっち」が出たのもこの頃だ。
ゲームと関係ないところでは、東京ビッグサイトができたのも96年。それまで晴海の東京国際見本市で開催されていたコミケがビッグサイト開催になった。りんかい線ができたのもこの時だっけ。
将棋の羽生名人が史上初の七冠王になったとか、テレビの「めちゃイケ」が始まったり、オウム真理教の松本被告(当時)の初公判があった年だ。
1996年 ノミネート作品
・ぷよぷよ通(ゲーセン・プレイステーション)
有名なタイトルだしいろんなハードに移植されたので知っている人、やったことある人も多いだろう。対戦型の落ちモノパズルの傑作。
今やっても楽しい。
個人的には「自力で素早く連鎖を作れる人が勝つゲーム」の方が好きなので、「フィーバー」よりこっちの方が好き。
・パラッパラッパー(プレイステーション)
前にプレイステーションでよく遊んだゲームの記事を書いたときに少し触れた。リズムにあわせてタイミングよくボタンを押すことでゲームが進行する「音ゲー」を私はパラッパラッパーで初めて体験した。
ゲームセンターの初代ビートマニアよりもこっちの方が先に発売している。
・鉄拳(プレイステーション)
ちょっと今更なんだけど、この時期に鉄拳1をよく遊んだ。
鉄拳2が96年に出てて、友人はそれを持っていたのだけど、私はせっかくなら1からやりたい(1はBest版が出ていたし)と思って。
この時まだサターンを持っていなかったのでバーチャをあまりやっていなかった私は、空中コンボや起き上がりの攻防、つかみと投げ抜け(1には投げ抜けは無かったっけ)など3D格闘のイロハを鉄拳で学んだ。
・リッジレーサー(プレイステーション)
これも今更だよね、2年前のソフト、PSのロンチタイトルだ。
友達の家でちょっと長時間遊ぶ機会があって、ドリフトのコツを教えてもらって覚えて面白くなってきたので、自分でも買ってやってみた。という感じで、こちらもBest版を遊んだ。
ローディング中のギャラクシアンもクリアできるようになったし、デビルカーのあまりの強さに文句言いながらも勝つまで何度も何度も遊んだ。デフォルトの赤い車では勝てなくて、黄色い車で練習して倒したんだったか…。
最近のリッジの新しい作品で、初代リッジの「中級」と同じコース出てくると未だにちょっと興奮する。
・ポケットモンスター赤(ゲームボーイ)
いまでもシリーズが続いている、世界的に有名なRPGの最初の1本。詳しく話さなくてもどういうゲームかみんな知っているかな…
ゲームが出たばかりの直後は大爆発というよりもじわじわ人気、って感じだったよね?
アニメが始まったのは1997年の4月から。そこで爆発した感じ?
・ウィザードリィ外伝2(ゲームボーイ)
ウィザードリィのゲームボーイ版2作目。
2では、WIZのノベライズなどを執筆されているベニー松山氏がシナリオを担当している。
1作目は超絶面白ソフトで、2も期待にたがわぬ名作であったと思う。
受賞作品
「ポケットモンスター赤(ゲームボーイ)」!キミに決めた!
名作「ウィザードリィ外伝2」を退けての受賞。
ポケモンが出る前のゲームボーイの市場は正直なところ冷え切っていた。
ハードができて8年経ち、ゲームボーイは性能的にはチープなものとなり、作品はちらほら出続けてはいたものの、全ゲーマーを熱狂させるようなキラータイトルが連発、という状況ではなかった。
スーパーファミコンが発売した後の初代ファミコンのような、死んではいないが華やかな爆発が起きることはもう期待できず緩やかに死に向かう、余命を待つような空気だったと思う。
そこに「ポケットモンスター」は登場した。
ポケモンは発売直後から「超大作!絶対買った方がいい!乗るしかないこのビッグウェーブに!」という感じではなかった。
最初のうちは静かでジワジワ来てるくらいの感じだった(と思う)。
TVのCMはやってたけどアニメのポケモンはまだ始まってなかったので、今みたいにかわいいキャラがCGでいっぱい出てきて、という感じじゃない。
実写のCMで、ちょっぴり寒かった。
※当時コロコロコミックとか少年ジャンプとか読んでなかったので、誌面で発売前から大盛り上がりの大フィーバー‼だったのだとしたらすみません…当時を知る方もしいたらコメで教えてください。
筆者はパソコンゲーム誌の「ログイン」を愛読していたけれど、その中で連載していたコミックエッセイ「墜落日誌」で作者さんがハマっている、ということが書かれていたのだけ覚えている。
購入した理由は、部活の後輩が強くオススメしてきたから。
GBのゲームは定価が安く、ポケモンも3900円だったっけ。なのでサクッと買うこともできて、なんとなく始めた。
その後数年にわたり遊び続ける結果になるとは、当初は思いもしなかった。
どこがそんなに面白かったのだろうか?
モンスターを捕獲して仲間をどんどん増やしていける。という点が、まず楽しかったのだと思う。
大量に仲間が増えるので、自分好みのパーティを作るのも楽しみのひとつだった。
150種類のモンスターが現れる=150キャラを自由に仲間にできる ということになるわけで。
筆者はRPGのパーティ編成の幅が広いゲームが好きだ。
ドラクエ3でも戦士の代わりに武闘家を入れたりするのが好きだった。
ほかの奴らが絶対選ばないような意外性のある組み合わせを試したり。ということが、ポケモンはとにかく自由にできた。敵が何タイプでも戦える万能な6名を考えるのも楽しかったし、バランスを無視して趣味に全振りしたパーティを作るのも楽しかった。
ポケモンは「緑」と「赤」の2種類のカセットが発売した。
この「バージョン違いを2個発売する」スタイル、今ではあちこちのゲームで見かけるけれど、ポケモンが世界初だったと思う。
緑も赤もストーリーは同じだけど、出てくるモンスターが少し違う。
赤にだけしか出ないモンスター、緑にだけしか出ないモンスターが存在する。
「全部のモンスターと出会い、全部のモンスターを仲間にしよう!」と思った時、ソフト1本で遊んでいると、いくら頑張ってプレイしても図鑑が歯抜けになる。通信交換をしないとコンプリートできない。
今では当たり前のシステムだけど、最初に聞いたときは衝撃だった。
クリアしてからもずっと遊び続けていて、高校卒業した後、自動車教習所でキャンセル待ちをしているときによく遊んだ。
「ミュウツー」も教習所の待合室でゲットしたなぁ。
「マスターボール」をフリーザーで使ってしまったので、麻痺させて眠らせて、HPが1ドットになるまで弱らせて、必死にハイパーボールを投げた(そして意味がないとわかっていても、揺れに合わせてタイミングよくAボタンを押しまくった)のを思い出す。
あの時ミュウツーはゲットしたけど、自動車教習所の実技で縦列駐車失敗してハンコもらえなかったの思い出したw