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脳内ゲームオブザイヤー アーカイブ '16

第33回の脳内ゲームオブザイヤーは西暦2016年。
2021年から振り返ると"5年前"だ。
もう「最近」と呼んで差し支えない時代だよね?よね?

PSVRが登場。VR元年とか言われてた。

この年に登場したハードはPlayStation VR
一瞬だけTVでもガッと話題になって、流行るかな?流行るかな?(でも高けぇし、嵩張るな…)と数年様子見してたら消えた。
…という印象。まあまだ完全に消えてはいないけれど。
据え置きのモデルチェンジ機PS4 ProとXBOX ONE Sも発売した。いずれもこれまでと同じゲームが動くマシンだったが、性能が少し上がっていて、ノーマル機だと処理落ちしてた場所がスムーズに動くようになったらしい。
それとニンテンドー2DSが日本でも発売となった。
あとミニファミコンこと「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が出たのもこの年だ。筆者はいまだにわりと遊んでる。
スマホはiPhoneだと7Plusが出てた頃だ。

ソフト関連は完全新作というよりはナンバリング続編が多かった感じ。PS4で「FF15」が発売。「ペルソナ5」「ダークソウル3」「ドラクエビルダーズ」も同年だ。
3DSで「ポケモンサン/ムーン」「妖怪ウォッチ3スシ/テンプラ」VIta版の「艦これ」も16年だった。

スマホゲーの「ポケモンGO」がサービス開始した。
散歩がてら遊んで健康に良く、さらに孫と交流できる…という需要からか、シニアのプレイヤーも増えた。

そのほかだと、リオオリンピックが開催され、テニスの錦織選手や体操の内村選手が人気者になった。
広島が25年ぶりにセ・リーグ優勝。日本シリーズは大谷選手のいた日ハムが勝利した。
音楽関連だとピコ太郎の「PPAP」が流行った。
映画「シン・ゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」などがヒット。
テレビドラマ「逃げ恥」で「恋ダンス」が流行した。これもう5年も前なのか。
アニメは「ジョジョ4部」「Re:ゼロ」「NEW GAME!」「3月のライオン」
少年ジャンプで「こち亀」の連載が終了。
20年くらいやってたテレビ番組「SMAPxSMAP」が終了した。

あと特筆すべきは、お台場にVR ZONEがオープンした。これ2回くらい行った。面白かったなぁ。(後年、新宿コマ劇前に移転。現在は閉館している)

2016年はVR元年とか言われて、VR端末やソフトがこれからガンガン増えて来るかな…?という雰囲気に少しなってた。
結論としては「来なかった」ということになってしまうけど。
VR自体はかなり面白いと思う。
小さい子供がやっても平気で、酔わなくて、嵩張らくて、安いマシンが出れば今からでも普及するかもしれないよね。

2016年 ノミネート作品

  • ストリートファイター5(PS4)
    有名な格闘ゲームシリーズの最新作(当時)。
    このシリーズの2作目は1991年の脳内GOTYを受賞している。
    何度かアップデートをしているが、初期バージョンはストーリーモードが短かったことと、10人くらいのCPUと連戦してエンディング…というアーケードモードタイプの1人で遊べるモードが無かったことなどを叩かれ、当初はあまり評価が良くなかった。

  • ギルティギア イグザードリベレーター(PS4)
    ポリゴンになったギルティギア。ポリゴンの2作目だったはず。
    本作から「スタイリッシュモード」という初心者向けモードが追加された。適当にボタン連打してるだけでガンガンコンボが出ることと、LRボタン適当に押すと必殺技が出せる。
    かなりイイ感じに動いてくれて、爽快な戦いができる。
    筆者はスタイリッシュモード勢である。

  • 世界樹の迷宮5(3DS)
    2007年に脳内GOTYを受賞した「世界樹の迷宮」の5作目。
    初代はDSだったが4からは3DSとなった。
    内容的には順当に進化しているが、FM音源がデフォルトではなくなってしまった(DLCとかになった)点は不満だった。FMをデフォにして生音をDLCにしろよ…それだと売れないかw

  • にょきにょき たびだち編(3DS)
    3DSのダウンロード専売ゲーム。
    「ぷよぷよ」の仁井谷氏が作成した新作落ちモノパズル。
    ゲームルールはゲーセンとPS2で以前に出ていた同氏の作品「ポチっとにゃ~」にかなり近いものだった。
    面白かったけど続編の話は今のところないようだ。

  • ゴシックは魔法乙女(スマホ)
    弾幕シューティングゲームで有名な「ケイブ」がリリースしたスマホゲーム。もちろんジャンルは弾幕シューティングゲームだ。
    スマホって画面が縦長だから、縦スクロールのシューティングはわりと相性がいい。
    弾幕ゲームってゲームジャンルの中ではニッチな方だけど、ギャルゲー的な要素をうまくくっつけてロングランしている。

受賞作品

第33回脳内GOTYは…

ゴシックは魔法乙女(スマホ)」です!

2016年、筆者はゲームプレイ時間がかなり減ってしまった。
子供ができて家計が苦しくなり、ゲーム買う数が減った問題もあるけど。

それだけではなく、「ペルソナ5」も「FF15」も、家にあるんだけど嫁がやってるのを見てる時間の方が長かった。
RPGきつくない? おっさんになったからかな。ギルティギアもやったし、にょきにょきも凄い遊んだんだけど。
だんだん「短時間で遊べるゲーム」に嗜好が偏り始めた時期だ。

今年プレイ時間が最長だったのはこれ。
ゴシックは魔法乙女。通称「ゴ魔乙(ごまおつ)」。
スマホのシューティングゲームだ。
かつてアーケードで弾幕シューティングの最大手だった「ケイブ」社の作品である。

"ゴシック「は」魔法乙女"が正しい。いつも"ゴシック「」"と混同してしまう。

この時代のソーシャルゲームは(課金して)ガチャで引いた良いキャラをポチポチ育てた人が勝つゲームで、ゲームコントローラー操作が上手な人が有利にはならない(そもそも操作する場面が無い)というものが多かった。
”ゲーム風UIを伴うポチポチ集金&ゲームプレイした気分になる&体験情報をフレと共有・自慢・マウント取りする装置”とでもいうべきか。

そういったものが世を席巻するようになって久しいが、「ゴ魔乙」はわりとちゃんとプレイヤーに操作スキルを求めた「ゲーム」であった。

このゲームの素晴らしいところは、SRであろうとURであろうと、ショットの種類が同じなら皆攻撃力は同じであるというところ。
コモンのザコキャラが放つWショットとURキャラが放つWショットは強さが同じ。
違うのはキャラの体力の量だけ。
…という点だ。

コモンのザコカードしか持っていなくても、敵の弾にさえ当らなければURキャラと同じ活躍ができるのだ。

弱いキャラでも上手くなればクリアできる!

ゲームの腕前がへたくそで、ケドお金を持っていて有料ガチャを引きまくれるユーザーがいたとして、そいつが最強にはならないのだ。
「ゲームが上手い」ことが有利になるデザインだといえる。

いいじゃん! ようやく気付いた?

もともとゲームってそうだろう。腕前以外のもの(コミュ力や財力や時間など)で勝てるものであってはならないのだ。
基本無料のゲームでメーカーが食っていくには、それではだめだということは理解しているが、ゴ魔乙はかなり「従来のゲーム寄りの調整」をしていたと思う。

まあ、レアカードはHPが高く、少しくらい被弾しても死なないので、実際のところはそれだけ有利になるんだけどね。

あと同じ敵を殺したときにレアカードのほうが入る点数が高くなるっぽい。ハイスコアランキングが報酬に影響するゲームなので、そこは性能差が出てしまう。

この時代に、腑抜けになったヌルゲーマーばかりになったこの時代に。
彼らに媚びずにちゃんとゲームを作ろうという姿勢には敬意を表したい。
ケイブには骨太なゲームをこれからもたくさん出して欲しい。

ちなみに。
ケイブがスマホでソーシャルSTGを出したのはこれが初ではなく「ドンパッチン」という作品が過去にあった。

「ドンパッチン(スマホ)」※現在はサービス終了

システムはゴ魔乙と少し似ていたが、世界観やキャラクターはがらりと変わった。
女性キャラを育成し、ラブラブになるという要素はドンパッチンには皆無だった。
ゴ魔乙のキャラで誰が好きかといわれても個人的にはそこまで思いいれも無いんだけど、しいて言うならばプルメリアとルチカ!と一応挙げることができる。
ドンパッチンのキャラで好きだったやつがいるか?と問われれば名前も覚えてないので、「ゴ魔乙」はキャラクターIPとしても成長したと思う。

ゴ魔乙は今でもサービスが続いている。
5年間運営が続いていることになる。
長期運営タイトルの宿命ではあるが、最近色々な要素が追加されゴテゴテしてきており、ちょっとプレイが億劫に感じている。
ゴ魔乙以外に新作STG出ないかな…とかひそかに思っている。

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水おかき
[B] で ぬけます.