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脳内ゲームオブザイヤー アーカイブ 1992年

第9回 脳内ゲームオブザイヤー。1992年。
(脳内ゲームオブザイヤーて何よ?という人はこちらを参照のこと

1992年も大物タイトルが目白押しだった時期だ。
欲しくてほしくて、大人になって基板を買ってしまったスト2ダッシュが稼働した年だ。
家庭用界隈ではファイナルファンタジー5が出た年。ということになる。

1992年 ノミネート作品

・スト2ダッシュ(ゲーセン)
言わずと知れたスト2の続編というかパワーアップバージョン。四天王が使えるようになり、同キャラ対戦ができるようになった。最高に面白い。

・半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ(ス-パーファミコン)

スクウェア製のギャグ・シミュレーションRPG。
もとはファミコンで出ていて、これは2作目。ファイアーエムブレムのようにマス目のマップを進むタイプではなく、伝説のオウガバトルみたいに勝手に歩いていくタイプ。ほどほどの難易度でキャラが可愛くて遊びやすい。

・天外魔境2(PCエンジン)

PCエンジンが満を持して放った。スーパーCD-ROMの大作RPG
(初のRPGではなかった。英雄伝説や天使の詩の方が早かったね)
超ボリュームなのにずっと面白い、夢のようなゲーム。

・熱血高校ドッジボール部CDサッカー編(PCエンジン)

ファミコンで出てた熱血高校ドッジボール部サッカー編(サッカーのゲーム)のPCエンジン版。
基本的なルールはファミコン版と一緒だったけど、グラフィックがかなり綺麗になり、チラつきや処理落ちがなくなり、またキャラにボイスがついた。
ファミコン版は四満忠実業高校でエンディングだったけど、エンジンのCD版はワールドユース編が追加されてて5面くらい世界各国の強豪と戦う延長戦があった。

・ファイナルファンタジー5(ス-パーファミコン)

説明不要かな? おなじみの国民的RPG。
シリーズで一番ストーリーが薄くて、一番バトルが面白い(ボスバトルの難易度がやや高めで、勝つために試行錯誤する選択肢がめちゃ多い)タイトルだと思う。全FFのナンバリングの中で私は5が一番好き。

・ウィザードリィ5(PCエンジン)
これも説明不要な有名RPG…と言いたいとこだけど、知名度はそこまでではないか。
ウィザードリィシリーズ自体については前に記事にしたので見てほしい。
死んでしまうかもしれない恐怖におびえながら、1歩ずつヤバいダンジョンを攻略していくドッキドキのゲーム。旧シリーズの中だと、5は刺激強めでマップも広くて面白いよ。今やるならスーファミかプレステがお勧めかも。

受賞作品

強豪ぞろいの第9回脳内GOTYに輝いたのは…

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わが道に敵なし!「天外魔境2(PCエンジン)」です!

ノミネートされた作品たちをプレイしたのが今現在だったなら「スト2ダッシュ」が受賞していたと思う。
当時中2くらいでRPGに飢えてた頃だったので「天外魔境2」に軍配が上がった。
RPGだと「FF5」も相当面白く、世界のてっぺん取れるタイトルだったのは間違いない。
しかしながら私の脳内では天外魔境の衝撃の方が上だった。

すごいゲームが現れたな!と遊んでて何度も思った。
世の中的にこいつは1番になるべきで、スーファミのゼルダやFF5やDQ5よりも大きく報道されて大衆に支持され、世の中のメインストリームとなるべきクオリティだ。そうならないのは世の中の方がおかしい。なぜ天外2のすばらしさを知ってる人がマイノリティなんだ。逆だろ。世界全員死ねよ…といったような歪んだ感情が沸いてしまうほどのゲームだった(と個人的に思う)。

世代における「一番メジャーなゲーム機本体」は、ゲーム1本のクオリティで決まってしまうことはそんなには無くて(ごく稀にあるけど)様々な大人たちの思惑や仕掛けや要因が絡んで決まっていくものだと思うから、あの時代スーファミゼルダやFF5やDQ5が勝ったのはおかしくなく、結果論だけど必然だった。とは思うけれど。
PCエンジンとスーパーCD-ROMドライブと天外魔境2、全部定価で買ったら7万円超えちゃうしね。

未経験者のために内容をざっと説明すると、
現世代機でも日本国内でよく見る「ストーリー主体で、ゲーム全体が長くて、ボイスありーの、ムービーありーの、アニメシーンや自動で進行するデモシーンなんかも頻繁に挟まって、テレビアニメを観るようなノリで物語が進んでいくRPG」だ。
なんだそりゃ、そこら辺の平成型のJRPGと同じじゃん。と思うだろうか。
その通り。
でも天外2以前にはそういうゲームは無かった。
平成型のJRPGの始祖が、天外魔境2なんじゃないかと思う。
スーファミにテイルズオブファンタジアが登場するのはこれの3年くらいあとのことだ。
キャラがボイスでしゃべるRPGって、大体の人がプレステで最初に体験したでしょ。
この頃まだプレステは無く、そもそもキャラをしゃべらせることが可能な媒体は非常に限られていた。

性格付けされて名前が決まっていてCVがついている主人公キャラクターと仲間たちが、世界各地を冒険していく(といっても迷わないように巧みに誘導されて一本道になっており)。
ストーリーの要所でイベントムービーやボイスによる会話シーンがあり、各地で個性的なサブキャラとの出会い、別れ、これまた個性的な中ボスたちとのバトルを経て、悪の大ボスへ、そして大団円。マジで大団円!これにて幕!ってかんじの清々しい終わり方する。

めちゃくちゃ楽しかった。
めちゃくちゃ楽しかった。
大事なことなので2度言いました。

船だけでなくいろいろな乗り物があったりダンジョンでトロッコに乗ってレールを走ったり、壁や柱や木の後ろを歩くとキャラが裏に隠れたり。歩きの単位が半マス単位だったり、障害物に引っかかって歩けないとき自動で障害物をよけてくれたり。それまでのRPGにはなかったもの(最近のにはあるもの)がいろいろ実装されてた。多くのフォロワーに真似された作品だと思う。

正直、おっさんになった今、このタイプのゲームを何十時間も続ける元気はもうあまり無いのだけど、これを遊んだ当時は体力有り余ってたし、こういうの初めてだったし「熱狂」という言葉が相応しいくらいのめりこんだ。
70時間くらいでクリアした。
同時期の超人気タイトルだったFF4や5は20~30時間くらいでクリアできるボリュームだったことを考えると量も化け物だったといえる。
また、CD-ROM2のゲームだったのだけど読み込み時間も短くて、けっこう快適に遊べた。PCエンジンのCDのRPGでここまで快適に動くゲームは当時他にはほとんどなかったんじゃないかと思う。
ハードウェアの癖を知り尽くした人が限界まで使いこなして作りました的な気迫を感じたものだ。これ作るの大変だったんじゃないかなと思う。

天外2はクリア後、何週も遊んだか、今でも何度も遊ぶか、と言われたら私としてはNOで、エンディングは2回しか見ていない。
FF5の方がリメイク版を多く遊んでてたくさんエンディングを見ているけれど。
リプレイ性という意味ではスト2ダッシュやウィザードリィ5は今でも再プレイするのでアレなのだけど。
当時の衝撃、当時の熱量という意味では並み居る強豪全てを押さえて堂々の一位であった。そう胸を張って言いたい。
PCエンジンミニに収録されているので、当時やり逃してしまって今でもJRPGやれる人は是非やってほしい。

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水おかき
[B] で ぬけます.