子どもの鼻血と戦う日々と、鼻ぽんの話
先日防災グッズの記事で取り上げた防臭袋BOSのように、私には出産し子どもを育てるまで知らなかったアイテムが幾つかある。
その一つが「鼻ぽん」という、鼻に入れる脱脂綿である。
花粉症の人向けにメントールを配合した商品もあるが、我が家では使用場面が限定されすぎているために無香料一択。そして女性・子ども用を購入している。
限定された使用場面とはつまり、息子の鼻血が出た時である。
息子は鼻血をよく出す。
鼻血を流しながら朝起きてきて、掃除と処置のために仕事に間に合わず、時間休を取得したこともある。
真夜中に両方の鼻から鼻血を出され、叩き起こされたことも一度ではない(なんなら昨日がそう。母子共に睡眠不足を自覚し今日は一緒に昼寝した)。
時間休を取得した日、息子が鼻血をよく出す件について職場で話したところ「うちもよく出る」「なんなら枕がスプラッター(映画のような)状態」などと、貴重なご意見をいただいた。
悩んでいるのは我が家だけではないのかもしれない。が、睡眠が阻害されたり、遅刻が続くのはやはり困る。
最初は、鼻を触るから鼻血が出るのかと思っていた。しかし、それだけが原因ではないようだ。
まず、息子はそもそも粘膜が弱いらしい。
風邪で鼻水が出る時に電動なり手動で鼻吸いをするが、気を遣ってこまめに鼻を吸うと大体途中で鼻血を出される。
元々風邪を引くと高確率で中耳炎を発症し、その度に抗生物質を処方されていた息子だ。
最近はそこまで重症化しなくなってきたこと、また鼻血を出されることが続いているため、以前ほどは熱心に鼻を吸わなくなった(吸えなくなった、とも言う)。
そして、常に成長曲線の上を行く(なんならはみ出す)息子は、鼻息が荒い。そのため、泣いた勢いで鼻をすすってドバッと鼻血が出たことも一度ではない。
自分の鼻血にびっくりして泣き止む息子を見て、こうなる前に泣き止んでくれればなあと私は常に思っている。
先日も保育園の保護者会が終わり、息子をそのままピックアップして帰宅しようとしたら、鼻血が止まらない様子の息子に面食らった。
この日も、泣きながら鼻を勢いよくすすったら鼻血が止まらなくなったらしい。他の家庭が談笑しながら続々帰宅する中、私と息子は園内に完全に取り残された。
そんな我々を見かねた園長先生に紹介されたのが、前述の「鼻ぽん」だった。
このふざけた商品名については当初、個人的に突っ込みたいところもなくはなかった。しかし、実際にダイソーの衛生用品コーナーに普通に陳列されているのを見て、知られている層には知られている商品なのだなと理解した。
あれから数回、鼻ぽんにお世話になっているが、確かに鼻血が垂れて来ず、脱脂綿が吸収してくれる。
それを見た花粉症気味の夫が自らメントール入りの鼻ぽんをダイソーで買ってくる位、我が家では鼻ぽんが一つのちょっとしたブームとなっている。
言うまでもなく、鼻ぽんがあったところで息子は鼻血を出す。
ただ、冬の真夜中にティッシュで絶えず鼻を抑え続ける、その苦行からは多少解放された。
鼻血に悩む方、よろしければ是非。
そして、子どもの鼻血と戦う日々がこれからも続くことを覚悟し、近々鼻ぽんを買い足しに行こうと思う。
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