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【前編】SUMMER SONIC 2024 東京1日目の記録

はじめに、この1日で私が観たアーティストは計8組。

アバンギャルディ→Lauren Spencer Smith→m-flo→adieu【前編】※本記事
OneRepublic→Nothing But Thieves→Belle & Sebastian→Maneskin(少し)【後編】※リンク下記

その上での前置き

  • 私の基本的なスタンスは洋楽寄りですが、観たアーティストの都合上前編は邦楽の話がメインです。

  • 前編は音楽と関係ない話もしていますが、後編はガッツリ音楽の話になると思います。


先週末、サマーソニック(以下サマソニ)東京公演1日目に参加してきた。

サマソニは2007年に初参加。以降10年以上参加を重ねているが、その間に着実にサービス面が改善されているように感じている。あくまで個人の感覚だが、それは去年も感じていたし、今年もだ。

例えば。シャトルバスはそこまで待たずとも乗れるようになった。
ゴミ箱は定期的に清掃されかつ設置場所も増え、散乱したゴミに不快な思いをすることもなくなった。
物販コーナーは屋内に移動された(これは朗報。熱中症対策にもなるしね)。
仮説トイレの数が増え、トイレの待ち時間がかなり短縮された。

所謂「ダフ屋」と呼ばれる怪しげなおじさんの姿も、そういえば今年は1人も見かけなかった。
その一方でよく見かけたのは、子連れの参加者。
子連れのお出かけは、それだけでハードル激上がりだ。しかしサービス面での改善をあちらこちらで目にするにつれ、近い将来子連れサマソニもアリかもなあ、と思わされた。

(ま、子どもに興味関心があると言うことが大大大前提な訳だが。ここは妊娠中に鑑賞したU2のライブが胎教になっていることを期待したいところ。)

何かとフジロックと比べられては下に見られがちなサマソニだが、運営側は本当に頑張っていると思う。日本における洋楽人口の少なさは今更ここで語るまでもない。今後も出来る限り参加し続けたい。それくらい、今年は満足度が高かった。


いきなり番外編:恒例、アウトレットショッピング

私はここのところ毎年、サマソニの会場入り前に海浜幕張駅前の三井アウトレットパークに寄っている。
昨年はモンベルでライトシェル(軽めの羽織物)を、今年はアフタヌーンティーリビングでリール付きのパスケースを買った。

ライブガチ勢からお前は何しに来ているんだと思われそうだが、1人でふらりとショッピング、これって実はとっても贅沢な行為。
子どもが産まれてからというもの、自分にかかる買い物は馴染みの店でのオンラインショッピングばかり。今は子どもを連れてゆっくりショッピングなんて無理だ。突然ぴゅっと走り出すし、かと思えば店中のマネキン人形と握手し始めるし(意味が分からない)、危なっかしいったらない。

ちなみにパスケースを買った理由は極めて単純。つい先日、職員証の入ったパスケースを道端に落としたからだ。
即日交番に届けられて事なきを得たが、このご時世路上に個人情報フルオープンというのはいかがなものか。しかも私は数年前にも全く同じことをやらかしている(その時は1週間以上返ってこなかった)。

3度目の正直か、2度あることは3度ある、なのか。
明らかに私は後者のような気がしたため、今回の購入に至った。カバンに装着すれば多少は落とさなくなるだろう。

多くのカードを入れる予定もないためハイブランド系の高価なものには手を出さず、しかも30分もかからない超短時間。けれども一人の買い物は楽しい。
はー、なんて自由なんだろう。とても嬉しい。まだ一つもライブなんて観てないのに。

①アバンギャルディ(Island Stage)

本当に開催直前に発表された追加ラインナップで、かつオープニングアクト扱い。それでもぜひ観てみたい!と思い、このアクトのために例年より早めに会場入りした。
結論から言うと本当に本当に良かった!!!

洋楽系フェスを標榜するサマソ二においてオール邦楽、しかもシンデレラ・ハネムーンとハム太郎とCreepy Nutsが同じセトリに並ぶ。この時点で既にカオス。さながらJAPAN EXPO状態。
そんな振り幅広めの選曲に対して、黒いおかっぱ頭に赤い口紅、そして制服姿の大所帯の女子集団が見事に踊り舞う。ミステリアスなのに、コミカル。アクロバティックなのに、歌詞の細かな情景までも振り付けで表現する芸の細かさ。
音楽に体を揺らすことも忘れ、私は文字通り彼女達のパフォーマンスに釘付けになってしまった。一方で、喋るとごく普通の女の子という、そんなギャップにもまた驚いてしまった次第。
予習なしでもかなり楽しめてフェスのスタートには持ってこい。想像を遥かに超えてきたという点において、実はこれが今年の個人的隠れベストアクトかもしれない。割と真面目にそう思っている。

②Lauren Spencer Smith(Sonic Stage)

間髪入れずにLauren Spencer Smithを観に移動。
この時間帯のアクトはこれから売り出す新人が配置されることが多く、彼女もその位置付けなんだろうけど、とにかく歌が上手い。カバーも数曲歌っていたけど、個人的に特にグッときたのがAdeleの"Rumor Has It"のカバー。低めの彼女の声質にもよく合っていた。

③m-flo(Mountain Stage)

お目当てのバンドの時間まではまだ時間がある。ということでメッセで食事を摂ったのち、急遽出演が決まったm-floを観ることにした。懐かしい。
彼らのライブを観ながらつくづく感じたこと。それは、一大旋風を巻き起こしたEDMブームが始まる以前からこういうサウンドを鳴らしていたというのは、時代を先取っていたと言っても良いのでは?ということだ。パリピなんて言葉は当時はなかったはずだし。
ライブということもあり、サウンドはアゲアゲでバキバキ(語彙力…)。普段聴いている音楽のカテゴリとは違うけれど、そんな私でも知っている代表曲("come again", "miss you", "let go")を短時間で網羅したセットリストはやはりフェスならでは。
加えて、かなり間際で今回の出演が決まったとは思えない位にゲストボーカリストが多数登場。なかなかない贅沢なステージを観ることができた。


ここで屋内の空調の効いた環境に別れを告げ、外へ。めちゃめちゃ暑い…。日焼け止めを追加で塗りたくり、シャトルバスに乗ってマリンスタジアムに向かう。
屋外ステージ最大のお目当ては16時台のOneRepublicだけど、まだ時間があるのでビーチへ。海なし県育ちの私にとってここは、開催期間中にぜひ一度は足を運びたい場所なのだ。

ビーチへと向かう道の途中。
涼しげに見えるけど、実際はそんなことは全くない。
前日の台風の影響もありビーチは特に設営が大変だったはず。
スタッフの皆様の努力を感じる。

④adieu(Beach Stage)

誰?と思う方もいるかもしれない。
adieuとは上白石萌歌さんの音楽活動における別名義。そして今回のサマソニがフェス初出演らしい。どんなものかと思い観に行ってみた。

…が、本人もMCで言及していたけど、めちゃめちゃ暑い!!!(二度目)
日陰を探すお客さんも多数。この炎天下での演奏はちょっと可哀想かなと思わなくはなかったけど、ライブの途中でいい潮風が吹いてきて、ひとときの涼を醸し出していた。曲も歌声も落ち着いているから、しっとりした雰囲気の方がきっと合うよね。
adieuのこの日のファッションは三つ編みにした明るめの茶髪、タンクトップにミニスカ、そしてブーツ(本人のXに画像あり)。同性から見てもかなりかわいい。流石女優さんである。
眩しいお姿を拝みながら、こういうファッションに手が出せないまま、いつしか私は歳を取ってしまったな…なんて、非常にどうでも良いことを考えたりもした。

そんな私はこの後のスケジュールに備えて、中途半端な時間ではあるけれど腹ごしらえ。
食べたのはフェス飯とは思えない本格的なスパイスカレー3種盛り。爽やかな酸味強めのものから辛旨なものまで味も三者三様。非常に美味しかった。なんでも食べログのカレー百名店にも選出されているそう。思わず納得した。

「CURRY SHOP くじら」のカレー3種盛り。

刺激的なカレーを食べながらしっとりと音楽鑑賞しつつ、パワーチャージさせていただいた。

ここからがお目当てのアーティストが続く個人的ゴールデンタイムに突入する訳だが、既に3,000字を大きく超えているため残りは次回に。

にしても、洋楽好きを自称しておきながら今まで全然洋楽の話をしていない。次で挽回しますので何卒ご了承を。
でも、こうやってジャンルレスかつ色々興味の赴くままにライブを観られるのがサマソニの醍醐味だよね、ということは、本当に思っている。来年も行けますように。

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