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3年ぶりに本気で浴室を掃除した話

フルタイム共働きという背景を言い訳にやり過ごしているが、私は日々の家事が本当に雑だ。

掃除機がけやトイレ掃除は1週間に1回程度。
一汁三菜など夢のまた夢。

そんな私に突然お掃除スイッチが入ったのは、とある休日のこと。

私は2ヶ月に1回、最低限のルーティンとして浴室に防カビ燻煙剤を撒く。
撒く前にはざっと浴室全体を掃除することになるのだが、改めてまじまじと浴室を眺めながら気づいた。

……あれ、こんなに汚かったっけ?


思い返せば、今のマンションに入居したのは3年程前。

浴槽部分だけは夫に掃除をお願いしているが、風呂床や小物の掃除は私が1週間に1回できれば良い方。
それ以外の部分はピンクや黒色のカビを見かけたタイミングでカビハ◯ターを吹きかけ、水で洗い流すくらい。

要は、かなりざっくりとした掃除しかしてこなかった。

特に酷かったのは、浴室に備え付けられた蛇口回りと鏡周辺。
3年間本当に何もしなかった結果、積もりに積もった水アカ汚れでガビガビにこびり付き、びくともしない状態になっていた。

幸か不幸か私の裸眼視力は相当に悪いため、これらの汚れは入浴中そこまで気にならない。
しかしひとたび眼鏡をかければ話は別。掃除の行き届いていない我が家の現実が、目の前に鮮明に映し出されていた。

気づいてしまった以上、手をつけるしかないのだろう。
私は覚悟を決めた。


①蛇口回り:クエン酸パック&無印良品の掃除シートのW使い

本棚の奥深くに押し込んでいたこちらの本。
宅配買取に出そうと一度は段ボールに入れて仕分けまでしておきながら、今回の一件で慌てて引き戻した。

かつての私は、本の内容を事細かく取り入れようとして挫折した(だから本棚の奥深くに押し込んで、存在をなかったことにしていた訳だが…)。

けれど、未就学児を抱えながらフルタイムで働く身。ただでさえ時間がない中で、本にある全てのテクニックやライフハックを真似しようなんて無理な話だ。

出来るところだけ、必要性の高い部分だけ取り入れる。それ位の緩さでOK。最初にそう決めた。

その上で改めてこの本の表紙に目を映すと、右側にはこう書いてあって目を引いた。

水アカを落とすのは…
◯クエン酸
×重曹

牛尾理恵著「ラクして続く、家事テク」

改めて、こちらの本の「洗面所&浴室&トイレ編」のチャプターをざっと再読。
3年近く降り積もった蛇口回りの水アカ掃除にえいやと取り掛かることとなった。

自己流の方法も入っているが、やり方はこんな感じ。

  1. クエン酸スプレー(私は激落ちくん使用。写真左側)を振りかけ、上からキッチンペーパーでパックする

  2. しばらく放置する

  3. 浮いてきた汚れを水回りの汚れ用掃除シート(無印良品。写真右側)で拭く

  4. 水でしっかり洗い流す

  5. 乾いた布で水滴を拭く

頑固な水アカは残存しているが、これで大分キレイになった(試す際は、目立たないところでテストしてください)。

クエン酸スプレーは詰替を買い足した。
ついでに洗面所の歯ブラシスタンド(ニトリ)も掃除。下が掃除後。スプレーの代わりに、クエン酸を溶かしたぬるま湯を使用。

②鏡:末期的状態のため専用洗剤に頼る

実はこれが個人的に最大のげんなりポイントだったかもしれない。

左)こうなると最早鏡の役目を果たしていない。
右)説明書通りに2回掃除した後の鏡。

クエン酸を用いた一般的なナチュラルクリーニングでは、この汚れを落とすのは難しいかもしれない。
直感的にそう感じた私は、そこそこのお金を出して専用洗剤を買い、説明書通りに2回掃除した。それが右側の写真だ。

使った商品はこちら。効果は個人差があるかと思う。

よく見ると汚れの残る下部を含め、その後も日を改めて集中的に磨くこと計4回。
必ずしも全てのウロコ汚れを除去できた訳ではないが、これ以上やってもキリがないように感じたのと、鏡としての機能は回復したため、ひとまず区切りをつけた。

やはり、ここぞという時はお金を出した方が良いらしい。勉強になった。

③石鹸カス:根岸棒買ってみた

当初は①と②で終わらせる予定だったが、雑誌LEEの連載でお馴染みOURHOMEのEmiさんが音声配信で紹介していた「根岸棒」がとても気になったため、楽天ポイント消化で購入した。

(余談だけどEmiさんのレギュラー放送600回分弱、今月で全て聴き終えて勝手に達成感を感じている)

なかなかにインパクトのあるパッケージ。

包装を剥がすと、中に入っていたのは黒く平べったい長方形の板。
そのルックスは、パッケージの男性(きっとこの方が"根岸"氏なのだろう)が手に持つイラストそのままだ。

本当に、これで落ちるの…?
やや半信半疑になりつつも、風呂椅子にこびり付いた汚れを刮げ落としている途中経過の様子がこちら。

結果、飛び散った石鹸カスで黒い服が白くなる位には、汚れが取れた。なかなか気持ちよくてクセになりそう。

汚くてすみません。
なお、強く擦ると傷がつきそうではあるので力加減に注意。

後日談:「そこそこキレイ」を保つために始めたこと

一度重い腰を上げたら、自分でも驚くほどにスイッチが入って、せっせと掃除に精を出す自分に驚いた。

浴室を見るたびに感じていた心のモヤモヤも、掃除を進める中で少しずつ晴れたように感じている。

心を整えるのに、掃除はうってつけだ。

けれども。なるべくなら、私はもうこんな大変な思いをしながら掃除をしたくない。

上記に挙げた①も②も③いずれも、実際にはなかなかの時間と労力を使ったからだ。

かといって、毎日家の隅々まで掃除を頑張れるような、忍耐もなければ時間も今の私にはない。
ピカピカまでは望まない。でも、「そこそこキレイ」な状態を保ちたい。

そのため、掃除後もなるべく美しい状態を保つべく

  • スクイージーがけ

  • マイクロファイバークロスで水回りの水滴拭き

この2つだけは就寝前に必ず行うことにした。

モチベーションは「あの掃除の大変さを思えばこれくらいどうってことない」という、強い思いだ。

さて、未来の私はどれだけ掃除を楽にできるだろうか。
大掃除に必要以上に身構えなくて済むだろうか。

密かに楽しみにしたいと思う。

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