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歩き出す背中にカメラを向けたら、修学旅行の集合写真みたいになった話 #書けるnote勉強会 レポ

懇親会2次会、行ける人?」
「はーい!!!!!!!!!!!!」
「これだけの人数が入れるお店、あるかな?」
「えーと、何人?」

JPタワー名古屋36階、コラボベースnagoyaの外の広々としたエントランス。足元には名古屋駅めいえきの夜景がひろがっている。
そこに満ちていたのは、はじめまして!の人ばかりとは思えない、和気あいあいとした空気だった。

勉強会が終わり、エスカレーターに向かって歩き出す。これから始まるオトナの遠足みたいなわくわく感を記録しておきたくて、みんなの背中にカメラを向けた。


ホンモノの「はじめまして!」だった

noteオフ会に参加したことが、2度ある。
どちらの会でも「はじめまして!」の次の言葉は「やっと会えたね」。

彼女たちの書く文章が大好きで、文字だけの交流では飽き足らず、東京や岡山まで会いに行った。長いあいだnoteを読み合ってきた仲間だったから、おたがいのもの考え方や興味関心事、その人を形づくる文体や言い回しまで、よくよく知っていた。

でも、今回は勉強会。
goodbuff 代表、みずのけいすけさんの「書けるようになるnote勉強会」


勉強会だもの。オフ会とはわけがちがう。

ほとんどの人は「はじめまして!」だったし、noteのアカウントも知らなかったから、まったく手がかりがない。
同じ企画で書いたことがある、とかもない。
共通項は、note書いてます、だけ。

ホンモノの「はじめまして!」だった。


学んだことと、気づいたことは

勉強会の2時間は、おだやかで熱のこもった時間だった。
かつてはnoteディレクターとして、現在はパーソナル編集者として、数え切れないほどの書く人に伴走してきたであろう みずPが、悩める書き手のために語り、問いかけ、一緒に考える、そんな時間。

勉強会の内容は、きわめて大雑把にわけると、ふたつ。
・読まれるnoteって、どこが魅力的なんだろう?
・書けないときは、どうしたらいいんだろう?

「ちょっとだけ」 わたしが一番ニガテなことかも。自覚、大アリです笑


後半は質問タイム。
参加者の質問を、みずPが深堀りしつつ、ぽんぽんと大切なキーワードを置いていく。

質問者は手を挙げて、かんたんな自己紹介をしてから質問する。
はじめまして!の人について、わたしが最初に知る情報は、それだった。

お! さっそく書きます宣言するのね! 凄い!

えー、広島? そんな遠くから来てるんだ!

わぁ、出版が決まったんですね! おめでとうございます!

家族の転勤で引っ越すと、自分の仕事をどうするか問題あるよね

この人も、あの人も、さっきの人も、みんなライターさんじゃん!

わたしのような趣味もの書きで、しかも、書くことより野球観戦を優先しちゃう人なんて、きっと誰もいない。

あんなに書いて読んでたのに、今は書けなくて読めなくて、ごめんなさい。
野球ばっかり見てて、ごめんなさい。
書くことから逃げてばかりいて、ごめんなさい。
言い訳ばっかりしてて、ごめんなさい。

みんなの自己紹介を聞きながら、正直ちょっとへこたれた。

――もしかして、場違い?

でも、自己紹介に続く質問とみずPの語るヒントを聞いていたら、なんだか勇気が湧いてきた。
質問をしていた誰もが、「書けない」にぶつかっていたり、発信のしかたに悩んでいたり、誰かの助言に左右されていたりしたから。

――もしかして、みんな似たようなことで悩んでたりする?

質疑応答がくり返されるたびに、場はあたたまって、どんどん安心感と親近感が増していく。
なんだ、いっしょじゃん!
わたしだけじゃないんだ。
仕事として書いている人も、同じような悩みを抱えてるんだね。

いや、書くことより観戦を優先してる人なんて、やっぱいないだろうけど。


歩き出す背中にカメラを向けたら

懇親会へと歩き出すみんなの足取りは、まるでオトナの遠足みたいだった。この瞬間の空気を記録しておきたい。
みんなが歩いていく背中ごと。

ただ、ちょっと、撮りたい!ビームを出しすぎたかもしれない。
振り返ったみずPは、立ち止まって、右手を高々と上げた。

ピースサイン。

この指止まれ!みたい。
みずPを中心にみんながこちらを向いて、思い思いにポーズを取る。

なんだか、なつかしい。
修学旅行で誰かがカメラに気づくと、そのへんにいる子たちが急に集まって、集合写真みたいになる感じ。

昔も今も、わたしはいつも撮る人だったんだな。


みんなの背中にカメラを向けたところからの、いきなりの集合写真で、この空気感!
信じられる? 初めて会ったんだぜ?
このとき名前と顔が一致していたのは、みずPとセトショウヘイさんだけ
曲がり角にくると、誰かが立ち止まって「こっちですよー」って言ってくれるのも、遠足みある


名駅のシルクロードで中華料理をつまみながら、しゃべるしゃべる。
「はじめまして」なのにそんな気がしないのは、きっとそれぞれの「書けない」悩み、「書き続ける」苦しみを、みんなで共有したからだ。

けっして場違いなんかじゃなかったし、趣味で書いていることに引け目を感じる必要なんかないんだね。

終電の時間が近づいてきた。
会計の準備をしたり、荷物を確認したり、空気がどことなくそわそわしてきたそのとき、みずPがお約束のフレーズを口にして、みんなまた笑顔になった。

「みなさん、帰るまでが勉強会ですからね」

やっぱ、そうだよね。
ちょっとオトナの遠足みたいだったよね。
楽しかったな。
行ってよかった。




全国ツアー中の #書けるnote勉強会 、9月は仙台であるらしいですよ。

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水野うた
ここまで読んでくれたんですね! ありがとう!

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