
空色の鳥
空には
空色の鳥が舞う
空色の鳥の羽ばたきが
まばたくうちに風を熾した
そうして空の底には
透明な羽根が落ちている
透きとおるさえずりが
音もなく満ちている
空色の鳥たちは
やがては闇を連れてくる
夜のとばりの
青の粒子が降りてくる
∞
この詩の初出も、↑こちらの作品発表会で発表させていただいたものです。
この詩も佳作をいただいて、じぶんでも好きな詩です。
半年以上前に書いたものですが、直したものをnoteに載せます。
(Twitterにはすでに上げていたのですが)
空色の鳥
— みずのほ (@mizunoho) September 1, 2021
空には
空色の鳥が舞う
空色の鳥の羽ばたきが
まばたくうちに風を熾した
そうして空の底には
透明な羽根が落ちている
透きとおるさえずりが
音もなく満ちている
空色の鳥たちは
やがては闇を連れてくる
夜のとばりの
青の粒子が降りてくる
詩を投稿して、「もう数行の言葉があってもよかった」との評をいただき、じぶんでもそう思っていて、最後の四行……もう数行の羽ばたきは、あとから加えた。
— みずのほ (@mizunoho) September 1, 2021
《空色の鳥》と《青の粒子》、それから《透明な掌》のイメージは、わたしの心象風景であり、「形而上的体験」。