こんな時代になろうとは -ChatGPTの影響
こんな時代になろうとは。
1)松尾豊教授(東京大学):「ChatGPTにより、新しい時代に入ることが確定した。賽は投げられた。」
2)太田邦史教授(東京大学理事・副学長、教育・情報担当):「人類はこの数ヶ月でもうすでにルビコン川を渡ってしまったのかもしれないのです。」
3)黒橋禎夫教授(元京都大学、2023年4月から国立情報学研究所長):「いずれにしても人間とAIの本格的な共存の始まり」
出典:
1)https://note.com/akihisa_shiozaki/n/n4c126c27fd3d
2)https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/docs/20230403-generative-ai
3)https://www.nii.ac.jp/event/upload/20230303-04_Kurohashi.pdf
日本の文科省:
(報道)「どうなる? 学校教育における「ChatGPT」活用 文科省が資料取りまとめへ 官房長官が方針示す」2023年04月06日
読売新聞:
「チャットGPT、学生の利用に対策…上智大「論文使用なら厳格な対応」」2023/04/09
朝日新聞:
「ChatGPTなど生成AI「東大生は傍観しないで」 学内呼びかけ」2023年4月9日
東北大学:
「ChatGPT等の生成系AI利用に関する留意事項(教員向け)」文責:デジタル教育アドバイザリ・グループ(初版:2023年3月31日、最終更新日:2023年4月5日)
「ChatGPT等の生成系AIが教育現場でプラスに活用されることも考えられますが、一方で、多くの学生がレポート作成等に利用することで、従来の演習課題やレポート課題による教育効果が十分に発揮されなくなったり、適切な成績評価ができなくなるという懸念も生じます。
教員は、このような生成系AIにどのように向き合うべきか、あらかじめ検討しておく必要があります。」
東京大学:
「生成系AI(ChatGPT, BingAI, Bard, Midjourney, Stable Diffusion等)について」、2023年4月3日、東京大学理事・副学長(教育・情報担当)太田邦史 )
「生成系AIを有害な存在であるとして利用禁止する(イタリア、米国の事例など)だけでは問題は解決しません。(中略)人類はこの数ヶ月でもうすでにルビコン川を渡ってしまったのかもしれないのです。むしろ、どのようにしたら問題を生じないようにできるのか、その方向性を見出すべく行動することが重要であると思います。何にせよ、大きな変革の時期に来ていると考えられますので、本学構成員の皆様は、この変化を傍観するだけでなく、(中略)社会の変化を先取りし、積極的に良い利用法や新技術、新しい法制度や社会・経済システムなどを見出していくべきではないでしょうか。」
上智大学:
「ChatGPT等のAIチャットボット(生成AI)への対応について」、2023.03.27
https://piloti.sophia.ac.jp/assets/uploads/2023/03/27162222/23f430e7f216cbe188652f8a6855c493.pdf
「リアクションペーパー、レポート、小論文、学位論文等の課題への取り組みにおいて、ChatGPT 等の AI チャットボットが生成した文章、プログラムソースコード、計算結果等は本人が作成したものではないので、使用を認めない。検出ツール等で使用が確認された場合は、本学の不正行為に関する処分規程に則り、厳格な対応を行う。ただし、試験における
「持ち込み可」と同様に、教員の許可があればその指示の範囲内で使うことは可とする。」
「大学としては、今後も継続的に国内外の高等教育機関の事例収集や学内での意見聴取等を行い、成績評価への懸念に対する対応だけでなく、教育への活用も含め適宜見直しや検討を続けていきます。」
立命館大学:
「大学の英語授業に機械翻訳とChatGPTを組み合わせたサービスを試験導入」2023.03.31
University of Cambridge:
"ChatGPT(We need to talk)" 5 April 2023
"While some view it as a tool to enhance learning and reduce teacher workload, others see it as a threat to integrity which opens the door to cheating and plagiarism." (plagiarism=盗作)
Oxford University:
1) "Four lessons from ChatGPT: Challenges and opportunities for educators"
2) "What Should We Do About ChatGPT? "
3) Oxford大学での討論会
"Exploring AI as a tool for teaching and learning: Lessons from ChatGPT and others"
Central Florida University:
"Artificial Intelligence Tools" ここの「まとめ」は具体的。
CMU (Carnegie Mellon University):
"AI Tools (ChatGPT) FAQ"
MIT:
"Teaching & Learning with ChatGPT: Opportunity or Quagmire? Part I"(Quagmire = 泥沼)
Welcoming Generative AI into Our Classrooms
"Teaching & Learning with ChatGPT: Opportunity or Quagmire? Part II"
"Teaching & Learning with ChatGPT: Opportunity or Quagmire? Part III"
Harvard University:
"here is some advice about how you might adapt your teaching to account for the challenges and opportunities posed by the new technology. "
追記(2023/04/13):G7(米国以外)の状況
https://www.cnbc.com/2023/04/04/italy-has-banned-chatgpt-heres-what-other-countries-are-doing.html
・カナダ:プライバシー委員会がChatGPTの調査
https://jp.cointelegraph.com/news/openai-faces-canadian-privacy-probe-alleging-personal-info-harvesting
意見が分かれる:https://www.cbc.ca/news/canada/chatgpt-highschool-elementary-1.6802336
・イギリス:自国LLM、 BritGPTの開発へ
https://ascii.jp/elem/000/004/129/4129126/
・ドイツ:禁止を検討
https://www.independent.co.uk/tech/chatgpt-ban-germany-ai-privacy-b2314487.html
・イタリア:禁止済み
https://www.bbc.com/news/technology-65139406
・フランス:懸念を表明
https://www.politico.eu/article/french-digital-minister-chatgpt-doesnt-respect-privacy-laws/
・日本:教育利用のガイドライン検討へ