出会えてよかったこと(易経篇)
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未来は、想定外の連続だ。ある日突然、人生を変える出会いがある。
衝撃的だったのは「易経(えききょう)」との出会いだった。二〇一〇年十月九日、わたしはJR岐阜駅の高架下にある岐阜市生涯学習センターの研修室にいた。東洋文化振興会主催である竹村亞希子先生の「易経講座」に参加するためだ。研修室に入ると、会議室用の長机が横三列・縦十五列ほどがずらっと並び、前には講師用の教壇とホワイトボードが二台設置してあった。あちこちで、こんにちはとかあなたも来たのねとかの挨拶が繰り広げられるなか、三列目の席に座る。参加者は約八十名、男女は半々、多くがシニア層らしいので四十代後半女のわたしは若い方か。アウェイ感を感じながら、始まるのをじっと待った。
「易経」とは、四書五経の一つ、儒教の古典であり筮占のテキストでもある。要するに超漢文だ。そもそも漢文にはまったく興味がなかった。それがどうしてこの研修室にいるかというと、遡ること一週間前のことだ。
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10月5日 12:30 〜 10月25日 23:30
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