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文学フリマ初出店を振り返る

同人サークル【文売班 白黒斑 / Boolean Monochrome】は2022年9月開催の文学フリマ大阪10にて『Shall we デカダンス?』を発表・発売いたしました。本記事ではサークルメンバーが本書装丁の制作および文学フリマ初出店の様子について振り返った記録を掲載しています。


座談会前半は こちら

表紙の制作

水 (= 水述みずの あきら)「この本を作るにあたって、初めての経験が多かったじゃないですか。大変なことが多かった。どういう風に進めていくかっていうのも探りさぐりでやっていたし」
彩 (= 彩田さいたチエ)「ですね」
水「既に原稿だけはある状態で、僕が本文のここにこういう構図の挿絵で差し挟みたいですっていうのを目次とかも含めて意見を述べて、なかなか雑な指示を彩田さんには投げてしまいましたが、きちんと絵を納品してもらって、こっちで差し込むという形で進めたわけですが──上手く分業できたよね」
彩「そうですね。良い感じにできましたね」
水「納期がぎりぎりだったという問題はあるけれども、間に合ったので結果オーライとしましょう。商業だったら怒られるけれど、趣味でやっていることなので。原稿を落としたら自分たちが肩を落とすだけなので。
表紙も、良いのができましたね。もちろん挿絵もそうなんですけど、表紙は本当に良い」
彩「表紙はけっこうこだわりましたね。色とか」
水「表紙の会議とかしたよね。僕が持っている蔵書を並べて、辺り一面を表紙だらけにしつつ、どういう構図が良いのかという話し合いをしました」
彩「しましたね」
水「詳しくはこの図をご覧ください。かっこ写真」

参考にした本の表紙
制作した表紙

水「ヒロインの髪が長いっていうこともわかるし、学園ものだってこともわかるし、地味に重要な熊のぬいぐるみも盛り込めたし、伝えられる情報はきちんと伝えられている良い表紙になりました」
彩「書類も中身を実はちゃんと書いています」
水「芸が細かいですね」

カバーの制作 (1) 

水「表紙の絵を彩田さんに見せてもらって、その後、表紙カバーを僕が作ったんですけども……なんとこれ、ワードで作ってるんですよねぇ」
彩「すごい。よう作りましたわ」

表紙カバー裏面

水「イカレだよ、これは」
彩「本当に」
水「アドビはライセンスが高いから、私たちにはこれしかなかった。パワポで作った方がまだ正気を保っているけれど、ワードっていうのが本当にイカれている。パワポでも良かったんですが、作成できる幅の最大値が文庫カバーの長辺に足りなかったので、こちらは断念しました。
見てもらったらわかるんですが、背表紙と裏表紙は講談社リスペクトです」

メフィスト賞の話

水「僕は趣味で色んな出版社の本を集めているんですけど、中でも講談社が大好きで。メフィスト賞っていうちょっと変わった賞があって、それのオタクなんですよね、僕は」
彩「へぇ」
水「オタクっていうと真のオタクに失礼なので厳密に言えばもう少しちゃっちい何かなんですけど。メフィスト賞はジャンル不問で字数制限も無くて、面白ければ何でもありっていうコンセプトの賞なんですよね。第1回が森博嗣の『すべてがFになる』で始まってて──本当は第0回に京極夏彦『姑獲鳥の夏』っていうのもあるんだけれど──今は第63回で、今も続いていますね」
彩「めちゃくちゃ続いてるんですね」
水「ミステリが受賞しがちではあるんだけれど、全然そうじゃない小説とかも受賞したり。大衆娯楽的なサスペンスではなくて、たとえば芸術小説だったり、あるいは非常にナンセンスな作品だったり。これはミステリにはなっちゃうんですが、ミステリには馬鹿ミスというジャンルがあって、馬鹿みたいなオチのミステリだけを集めた短編集が第3回で受賞していたり」
彩「色々あるんですね」
水「あまりに手広い。そもそも第2回が異常で、理系ミステリの金字塔である第1回の次に『1年かけて日本中で1200人の人間が密室で殺されていく』っていうとんでもない小説が選ばれているのね」
彩「おおう」
水「清涼院流水──彼は2020年にカトリックの洗礼を受けましたが──が書いた『コズミック』っていう本なんですけど、名前が与えられているキャラクタだけで50人以上いるっていう、とんでもない規模の小説で……作者本人は大説って呼んでますね。綾辻行人が打ち立てた新本格と呼ばれる流れに乗らなかった、いわゆる脱格系のミステリです。それが第2回のメフィスト賞に選ばれている。
本当に面白ければ、奇抜であれば、という世界で、受賞要件として新規性が求められているから、読んでいてずっと飽きない。この賞の受賞作が講談社から出ていて、その文庫を集めて読むのが好きなんですよね」
彩「なるほど」
水「それが無くとも、作者ごとに色を付けて、裏表紙もこういう洗練されたレイアウトであらすじを書いてっていう講談社文庫の形式が、めちゃくちゃ好きなんですよね。もちろん、他の文庫──新潮社とか角川とか幻冬舎とか──のお作法も研究したのですが、僕はやっぱり講談社が好きでしたね。そういう経緯があって『Shall we デカダンス?』は講談社文庫に寄せています。
メフィスト賞……良いよ?笑」
彩「気になってきました」
水「第19回で舞城王太郎が受賞した『煙か土か食い物』っていうアンチ・ミステリ小説があるんですけど、これを一度読んでみてほしいです。全てのメフィスト賞の中で1冊だけ読むとするなら、これを推薦します。舞城王太郎沼の底に生息する人間なので、僕は。刊行されているほぼ全ての作品を蔵書として持っていて、舞城王太郎専用本棚に収納しているくらい好きなんですよね。
あーすみません、我々の小説のことはそっちのけで話すんですけど笑」
彩「舞城の話。笑」
水「デビュー作『煙か土か食い物』はなかなかとち狂ってて、体裁はきちんとしたミステリだけど実際にはアンチ・ミステリなのでトリックや謎解きはすごくナンセンスなんですよ。謎を解く過程はすごいそれっぽいのに、謎自体に道理が通っていないというか、現象より先にミステリがあるというか。
文体はすごく口語的でスピード感がある。読みやすい、というより読んでいるという感覚が無くて、例えるなら矢継ぎ早に繰り返される一人漫談を聴いているみたいなことかもしれない。改行がほとんどなくて文字がびっしりなんですけどそれでもページを繰る手が止まらなくて、もうこの読書体験はちょっと他の作者ではできないんじゃないかって思っています。
一点留意すべきは、描写が成人向け過ぎるってことですかね。『煙か土か食い物』に関して言えば、エロというよりもグロがヤバい。全編に渡って凶悪な暴力が蔓延している。エロは冒頭だけ。
確実に万人受けする作品ではないのだけれど、良くも悪くも読んでエンタメに対する価値観が変わる──世界が広がるタイプの本だと思うので、良かったら読んでみてください。
舞城さんの本って残念ながら絶版本が多いんですけど、この本はまだ手に入ります、現段階では。完全に絶版になった本の話をすると新潮文庫から出ている『ディスコ探偵水曜日』というのがあるんですけど、これは全ての舞城王太郎の本を読んだ後に行き着いてほしい、世界で一番面白い本です。笑」
彩「笑」
水「舞城王太郎のオタクが言う、舞城王太郎のベストですね。ただ、これは全ての舞城王太郎の本を前提にした本なので」
彩「読んどかないと面白くないんですね」
水「いや、そんなことはないんですけどね。実際、僕はディスコ探偵から入って舞城王太郎にはまったので。今までに刊行された小説の登場人物──探偵たちがひたすら出てくるっていう構図なので前提知識があった方が最大限楽しめるけど、無くても面白い、無くても僕にとっては世界で一番面白い小説だったので、これから読んでもらっても大丈夫です。
ということで舞城王太郎座談会でしたけれども……」
彩「ありがとうございました」
水「ありがとうございました」

カバーの制作 (2)

水「……ではなくて!」
彩「SDの方に戻りましょう」
水「SDと言えば、ISDN付いているんですよね、今回」
彩「そうですね」
水「ISBNっていう全ての図書に必ず付く978から始まる12桁の分類番号があって、それによって全ての本は一意に分類されるようになってるんですけど、それのパロディとして同人誌専用の分類番号が存在していて、それを発行してもらって裏表紙に印刷しています。このISDNっていうのは本家にかなり寄せていて、どの番号も278から始まるみたいですね」
彩「ほんまや」
水「文学フリマに出店する前に実は個人的に文学フリマに行って数万円分の同人誌を買い漁って同人誌の研究をしたことがあって、その時にISDNを導入している本が何冊かあって、こういうのをやってみたいなぁと思ったので、参考にさせていただきました。バーコードあるだけで本物っぽいですものね」
彩「かなりそれっぽく見える」
水「そう。極論、それっぽく見えるというか、それが出したいので。商業のものを出したいっていうのはそうなんだけれど、それ以前に本を作りたいっていうのがあるから。これは趣味でやっていることなので。自分が書きたいものを書くっていうことと売れるものを書くっていうことはやっぱり違うことだと思っていて」
彩「うんうん」
水「もちろんたまたまベクトルが一致する人もいるかもしれないんだけれど、基本的には創作したいもの ≠ 消費者が求めるもの なので。どうしても商業としてやると書きたいから小説家になったのに書きたいものを書きたい時に書きたいように書くということができなくなるというジレンマに陥るので、わざと趣味で同人誌を作るという道を選んでいるんですけれども。
もちろん、小説家になるまでの道程を上手く上り切れなかったという側面もある、事実としてそれはそう。なんだけれども、やっぱりやりたいようにやりたいので」
彩「それが一番良いですね」

売れ行き

水「そういう意味では、100部も200部も売るなんていうつもりは最初から無くて、今回は第一版を30部だけ刷りましたね。──幸い全部、売れまして」
彩「ありがたく」
水「在庫を抱えて、頭を抱えて……みたいなことは無かったです」
彩「そこまで売れるとは予想してなかったので、すごくありがたいです」
水「本当のことを言うと、文学フリマ当日はあまり売れなかったんですけれども。結局、身内の購入分が多かったので」
彩「そうですねぇ」
水「フリマ当日は身内が何人か買いに来てくれていて、僕の母親が来たりだとか」
彩「お母さま。笑」
水「僕らの共通の知り合いが買いに来てくれたりだとか、僕の会社の同僚が買いに来てくれたりだとか」
彩「身内票が……」
水「すごい入った。後日、会社のチーム内で宣伝してさらに6, 7票稼いだりもした。全体の20パーセントくらいですからね、6, 7票って」
彩「すごい。多いなぁ、そう思うと」
水「しかも、大学生の頃に一緒に本屋サークルを立ち上げた同志が──僕は本ト屋サークルの副部長だったんですけど──その時の部長が、この同人活動をすごく応援してくれていて、一人で10部も買ってくれたりして。それはもう異常者なんですけども。けっして安いものではなくて、原稿代を除いた原価が一冊1000円を超えているので定価は1700円とさせてもらっているんですけど、それを10冊も購入してくれた上に、BOOTHで応援料みたいなのをおまけで付けてくれたので、実質20000円くらいの金額を払ってくれていて。ありがてーって感じです」
彩「ありがたい」
水「その10部のうち9部は薪になったらしいよ」
彩「なんと!」
水「よく燃えるということで薪になったそうです、嘘です」
彩「良い燃料だったんですね」
水「政治的にアウトなことなどは書いていないので炎上はしないつもりだったんですけど、物理的には燃えるみたいですね。華氏451度で」

献本

水「後は何冊か、これは売り上げには含まれないんですが献本をしましたね。とても大切な人たちに。献本対象は5年前に原稿が書きあがった際、原稿を読んでくれた人たちに絞っています。基準を設けないと全員に無料配布してしまうかなと思ったので。
次回はまた別の基準を設けて、誰かには献本したいですね」
彩「したいですね」
水「人にものをプレゼントするのは良いことですからね。イスラームにもワクフって言って私財を他者に喜捨するシステムがありますから」
彩「ありましたっけ?」
水「ある。僕はわくわくワクフって呼んでいるんですけど」
彩「それは憶えてます」
水「それは憶えてるんだ。笑 ワクフはわからんけどわくわくワクフはわかるっていう。笑」

文学フリマ当日

水「当日は、何人か身内じゃない人にも買ってもらえたんですけど、その中で一つ、感慨深いエピソードがありまして」
彩「嬉しかったですね」
水「我々が朝から何時間もブースに座って売り子をしていた時に、フライヤーを手に取ってくれたりだとか、少し立ち止まって見本誌を見てくれたりはあれど、なかなか購入にまで至ってもらえるということが無く……このままただ座っているだけの、普段通りの休日になるのかなと。笑」
彩「笑」
水「そう思っていたのですが、フライヤーを午前中に受け取ってくれた中学生くらいの男の子が『フライヤーを見て、面白そうだったから』とブースに戻ってきてくれて、見本誌をじっくり見てくれて……」

フライヤーマン

彩「『読みやすい』って」
水「そうそうそう、読みやすいって言ってくれて、そのままお父様に買ってもらうよう頼んで。お父様が『う~ん、高いなぁ』って顔しながら買ってくれたっていう、エピソードがありますね。笑」
彩「笑」
水「あれはフライヤーを作った意味があって良かったですね」
彩「ちゃんと作って良かったと思いました」
水「フライヤーは300部刷って半分くらい余ってますけど」
彩「余ってますねぇ」
水「あの男の子に100部ほどあげたら良かったなぁ」
彩「重っ。それこそもらったらよく燃やしてほしい」
水「フライヤーってつまり……揚げるための器具ってことですか?」
彩「確かにそれはよく燃える。笑」
水「結局、身内でない人に対してはその少年を含めて数冊しか売れなかったんですけれども、手持ちの30部が全て売れたのが良かったです。第二版も来年の文学フリマまでには刷って用意できたらなと思っています」

文学フリマの後

水「文学フリマの日…………」
彩「…………」
水「…………」
彩「…………」
水「終わった後、意味わからんかったなぁ」
彩「笑 その記憶もかなり濃いですね」
水「文学フリマに初出店するというなかなか大きなイベントが霞むくらい大きなイベントが、その日の夜にあって……。これは別に座談会で言うようなことではないんだけれど、色々あってホストクラブに行くことになって」
彩「笑」
水「我々【文売班 白黒斑】の2名と、我々に共通の知人1名の計3名で、これまた共通の知人であるホストの生誕イベントを見に行くという出来事がありまして」
彩「みんな初ホストクラブでしたね。強烈でした」

水述作・推しうちわ

水「そのホストDのイベントデーだったとはいえ、その月でDが100万円くらいの売り上げたをあげることができたみたいで、Dがとてもよく頑張っているんだと知れて、良かったですねぇ。彼が学生の頃に僕は彼の教師をしていたので、喜びも一入ですねぇ」
彩「シャンパンコールまでしてもらいましたからね」
水「僕らも文学フリマでシャンパンコールをしたら良かったのかな」
彩「笑」
水「一冊お買い上げいただくことに歌います! とか」
彩「ヤバいヤバい」
水「もっと付加価値を付けていかないと。我々の文章と絵に」
彩「さらに」
水「価値は無いというと言い過ぎなんですけど。笑」
彩「そんなことは無い。笑」
水「他のサークルとの差別化を図るために、形の無いサービスを付与するというのは戦略としてありではないかと」
彩「今度からシャンパンコール付き?」
水「それか、肩揉み券付き」
彩「肩揉み券。笑」
水「子供がお母さんにそのまま送れそうなやつ。今回は販売した本に名刺を挟んだんですけど、もっと大事な挟むべきものがあったかもしれないです」
彩「名刺はちょっと違うかったかもしれないですね」
水「次から肩揉み券にしましょう」
彩「これからお買い上げの方は肩揉み券がもらえますので、是非お立ち寄りください」
水「それを手に入れた人が次の文学フリマで肩揉み券を使用して、ブースの前で肩を揉まれていたら、人が集まると思いませんか?」
彩「来る来る来る。何してるんだろうってみんな来ます」
水「そうしましょう、我々の差別化は」

ファンアート

水「後は『Shall we デカダンス?』の裏話として、もう一つ良かったこと……驚いたこと? がありました。
TwitterのDMで全く知らない人から急に、本を発売する前の段階にも関わらず磨鳥さんのファンアートが送られてきまして。笑」
彩「笑」

世界で唯一のSDファンアート

水「これが急に誰かわからない人から送られた場合、嬉しさと恐怖が鬩ぎ合ってぎりぎり恐怖が勝ちます」
彩「どこで誰が……っていう」
水「本を売る前ですからね。まだ制作中で、表紙も公開されていないような段階でした。
昔、ネットの海に原稿を流したことがあったので、それを読んだんだという察しは付くんですが、そこからTwitterアカウントを辿り、イラストを描き、実際に送る熱量がある人がいるっていうのがなかなか信じられなくて。
ファンアートを描いてくれた人とコンタクトを取った結果、相手は小学生の頃の同級生ということがわかったので、全くの他人ってわけではなかったんですけども。後日その人とは無事に15年来の再会を果たしまして、作ったものを献本させていただきましたね」
彩「献本した方が良いですね、その人には」
水「手間暇かけて素敵なファンアートを作ってくれるのは、本当にありがたい限りです」

磨鳥さんの今後

水「ファンアートを描いてくれた人に限ったことではないんですが、SDを読んだ人はみんな磨鳥さんが好きみたいですね」
彩「けっこう人気ですね。黒髪ロング」
水「やっぱり黒髪ロングが最強なんだろうな」
彩「結局のところ最強かもしれない」
水「烏滸がましいので大々的に磨鳥さんの親を名乗るつもりは無いんですけど、磨鳥さんが存在していることに少なからず携わっている身ではあるので冥利に尽きると言いますか、これからも磨鳥さんや望月さんの物語が書けたら良いなぁという気持ちが無くはないです」
彩「良いじゃないですか」
水「ただ、他に書きたいものがいっぱいあるので、すぐにではないと思います」
彩「そうですね。まずはそちらから……」
水「誰かがスポンサーになって原稿料を払ってくれたらね、多少忙しくても無理して書くんですけどね。クラウドファンディングとかしたら駄目かなぁ。磨鳥さんの人生に対するクラファン。目標額は40万円くらいで」
彩「めっちゃ要るやん。特定の人からは集まるかもしれないですね」
水「すごいコアなファンから集金できれば。あの……あなたの名前も入れます、小説に」
彩「それは嬉しい」
水「クラファンにはちょっと多めに出してくれた人向けの特別特典とかがあると思うんですけど、10万円プランとかを用意しておいて、それを支払ってくれた方には磨鳥さんと物語の中で肩を組めますとか」
彩「良いやん。笑」
水「そういうビジネス開拓していくかぁ。
まあでも、そうでない限りはしばらく『Shall we デカダンス?』の続きをお目にかかれることは無いかもしれないですけども。とはいえ次の作品を──全く新しい物語と素敵なイラストを用意していますので。今後とも【文売班 白黒斑】をよろしくお願いします」
彩「よろしくお願いします」

座談会実施日:2022/12/17
参加者:水述 諦 (【文売班 白黒斑】文章担当)
    彩田チエ (【文売班 白黒斑】イラスト担当)