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【詩のようなもの6編】 雑駁



【雑駁】

雑駁な知識は力なり
雑駁な人生は実を結ぶ

倣うのは難しい
荒ぶるのは簡単
いつもの顰めっ面
素直な天邪鬼

継続は力なり
どこまでも伸びる影
掴み合う光は身を滅ぼす
分かっていながら
僕らはその道に進む
雑駁な存在

【アウフヘーベン】

いつから人生変えようか?
そう悩むところから始まる
僕の性根 性格 

器用には生きられない
かといって不器用でもないから
引き寄せるべき理想像が
見えていないのが実情

カレーの時間
コーヒーの時間
一日の間で好きな時間はあれど
誰かの顰みを倣うこともなく
漠然と過ぎる今日の日

あなたの未来はどうですか?
そう問うところから始まる
沿線上のアウフヘーベン

【大人になった今】

馴染みあるバラック街
大人になった今
徐々に姿を消した

高層ビル群に並ぶタワマン
大人になった今
徐々に空室が増えた

雑木林の隙間の空き地
大人になった今
管理者不在で放置のまま

思い出深い実家の柱
大人になった今
傷を引き継ぐのは未定のまま

見えてきた成長の頭打ち
大人になった今
燻るのは寂しい風の音

【風変わり】

777 それを出す為の人生から
風変わりの果てに
大事なものを抱き枕のように
抱えて生きる週末バーサーカー

猿でも解る優しい言葉遣い
犬でも解る優しい心遣い
風変わりの果てに
目から鱗の自分を作る思考回路

昔の自分は既に死んでしまったと
その頃の自分が恥ずかしくなるほど
風変わりの果てに
新しい出口を潜った空の色が眩しい

【YMCK】

音を出す喜びから始まり
互いに鳴らし合うことで
混ぜた色 悲しみを遠くへ
そうやって隔世の感の傍ら
君のそばで補色

全力で駆けること
夢に向かって背伸びすること
その最中は気付くことが出来ない
今の自分でいられる時間の短さ

まだ知りたいことがある
見ていたい夢がある
滲み合い 重ね合い
指に付いた有効色をプリントアウト

音を出す喜びから始まり
互いに鳴らし合うことで
溜め息色 悲しみを遠くへ
そうやって隔世の感の傍ら
君のそばで補色

瞬く今の心が風を呼び
音に乗る 旅をする
まだ君と明日を信じていられる
確信めいた原色をアウトプット

【ランデブーポイント】

演繹的に道を辿りながら
寄り道道中 未知との遭遇
反作用溢れる一期一会に躍起
君との出会いがより待ち遠しいな

君の持つ期待値が光を注ぎ
僕の持つ経験値が累を跨ぎ 
僕は僕のまま願いは実を結ぶ

愛憎半ば 道すがら 
問答無用のオリオン座流星群
瞳には君の影を宿し
次の夢を捕まえる

演繹的に道を辿りながら
寄り道道中 未知との遭遇
反作用溢れる一期一会に躍起
君との出会いがより待ち遠しいな


最後まで読んでくれてありがとうございました。

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水宮 青