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【詩のようなもの】 偶数リアリティー

【偶数リアリティー】

朝を知らせるサウンドクロック
独り言から始まるRTA
予告なしの「リニューアルしました」
ついていけない いきたくない
昨日を浸し合うノスタルジー
宿命論に埋もれるグラフィティー

月の終わり
カレンダーを捲り
また陽が身体を解く
一日の始まり

口馴染みのいい
希望に満ちた慣用句
当世風に乗せる現代詩
少しの色気を端っこに設えて
空に撒く素数ファンタジー
手元で結ぶ偶数リアリティー