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【詩のようなもの】 続く旅人 【過去詩】

【続く旅人】

ある男の子は虹の根を見たくて
駆けて跳んで手を伸ばして
蜃気楼に消えていく

ある女の子は岸壁に咲く花を見たくて
調べて登って手を伸ばして
永い眠りにつく

新緑を飲み込む群青
陽炎を覆う暁月

繰り返す月日
宙に回る奇貨の行く末来し方
地続き山続き

這い上がるように生まれる夢物語
途切れ途切れに捉える時間軸

何処かの旅人は未完の冒険譚に
春風が吹くことを希い続けている



最後まで読んでくれてありがとうございました。
過去の詩のようなものから再掲した作品です。
気が向いたら他の記事も読んでみてください。

水宮 青