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【詩のようなもの6編】 自発性


【自発性】

やらされてることほど
地獄なものはない
自分からやってこそ
天国が見えてくる

工夫も応用もアイデアを
形に出来てこそ楽しい
欲求をモノにできてこそ
次の問題が見えてくる

価値も貢献も強みも
重ならなきゃ誰かの為に
走るなんて難しいよな

快適なこの空間の向こう
ひっそりと 何気なくから
自分の知らない自分に会いに行く
それから始まる不思議な話

【警戒を解く】

自己分析した末に
明確になる実力不足
突きつけられる勉強不足
昨日までの自分に
警戒を解くように
性格ではなく行動を変える
否定した分肯定を増やす
緊張する前に
自分が何処にいるか
何をしているか
警戒を解くように
斜め上から俯瞰する術を知る

警戒を解いた素直さは
明日の自分に成長を付与して
小さな答えとともにやってくる

【カミサマはいなくても】

カミサマの存在は
システムの核に都合がいいだけ

カミサマは目に見えない
カミサマはそういない

制限された自由の中で
快適な旅は何処まで出来るのか
誰にも分からない

カミサマの存在も今となっては
人の不安と願いを煙にしてもらい
心を置ける場所

カミサマの存在は
システムの核に都合がいいだけ

カミサマは目に見えない
カミサマはそういない
それでも何かあれば
足繁く通う神頼み

【幕引き直前】

増えてく一方の悩み
同時に霞む幸せのカタチ
幕を引く人ばかり増えてく

ユーモアを言うにしても
絶望を吐露するにしても
結局相応の身を削る覚悟は必要で
縋るように憧れの人を追う

人の本棚を見るのが好き
いつからかは思い出せないけど
きっと自分の本棚に飽きた時から

自分もまた幕を引かざるえない
そう考えてしまう頃
大事な人の本棚の中の一冊が
時を超えて春を連れて
新たな幕が開く
そんなふうに生き延びる
浮ついた旅の繰り返し

【とりあえずは】

とりあえずは
健康でありたい
そう心に染み込ませたら
睡眠を充分に
運動を充分に
心が準備万端になる頃に
何か書いてみる
何か鳴らしてみる
何かフリをしてみる
何でもいいからはじめてみる
とりあえずは
他人ではなく自分を変えることから
生きる意味が生まれるのかも

【距離と言葉】

一人でいるのが好き
でも人と無駄話するのも好き
晴れた日に花の名前を思い出す
少し先の散歩道が続くような
揺れ合う関係でありたい

友達を100人も作らなくとも
親友や相談相手が5人いたら
それはもう恵まれてる気がする

大切な人ほど距離と言葉を
大事にしているから
晴れた日に花の名前を思い出す
少し先の散歩道が続くような
揺れ合う関係でありたい



最後まで読んでくれてありがとうございました。

水宮 青