ヨルシカのへびについて考えたこと
ヨルシカの楽曲『へび』の、主に歌詞についての考察です。
何か新しく考えたら追記するかもしれません。
この曲は、3×4で12の拍と取れなくもないです。
13人目のユダや13星座のへびつかい座が、遠くで12を見てる感じがしました。(概要欄で聖書への言及があり、MVで星座のような表現があります)
12は円状に配置されがちな数(時計・干支・星座)なので、
13は綺麗な円を崩す、円を楕円にするような印象があって、地球の楕円軌道を連想しました。
正三角形、正方形、正六角形が平面に敷き詰められるのと、
最小公倍数の12が円に配置されがちなのは、美的感覚で繋がってるのかもと思います。
地球を惑星に含めないこと(≒天動説)と、
へびつかい座が黄道十二星座から除かれてることを対応させてるのかなと。
概要欄の「春の雲の中心に穴が空いている」を踏まえると、
「空を仰ぐわたし」の空は、あなたが居なくなった空白かなと思います。
「わたしの心はあなたに似ていた」
→居ないあなた(空いた穴)に似ていた
→わたしの心は穴に似ていた
→心に穴が空いた
冬を失う=春になる と思うと、
へびMVのラストの暖色は、物理的には明るいけど心は暗い気がします。
「冬の寝息」と『終息』は、冬と息が共通しています。
「冬の寝息を聞く」≒終息を聞く
消息不明(行方知らず)のあなたの永眠の息を聞くのかなと。
「あなたの鱗」→冬の鱗→積もる雪 と取ると、
「あなたの鱗は日差しに似ていた」は、雪が光を反射して日差しみたいに眩しいのかなと思いました。
オロチ(大蛇)のチは、霊威あるものの意って説があるらしいです。
へびはチ。のED曲なのでそれを意識してるのかなと。
へびの目は透明な鱗で覆われてるらしいです。
「わたしの鱗はあなたに似ていた」は、目を覆う鱗≒あなた で、
あなたしか見えない、恋は盲目なのかなと。
「まぶたは眠らず」にあなたを見ていると。
「わたしの心はあなたに似ていた」
→わたしの心はあなたを見ていた
「あの雲を見た」で目から鱗が落ち、自分の鱗が見れたから「わたしの鱗はあなたに似ていた」と分かったのかもと思います。
鱗(目を覆うもの)が落ちたままだから「まぶたは眠らず」ずっと見えるとか。
蛇は地を這うので地球に縛られてると取れて、チ。に繋がるのかなと。
ヘビー(重い)、重力で地球に縛り付けられてると取れそうです。
夜空の星に行けると思う人が少ないように、最初からあなたに逢えるとは思っていないから「ただあなたを見たいだけ」かなと。
チ。→千口→舌
「舌は二つ」は物理的な舌のほかに知も持ってるって意味に思えました。
『香』の字の中に『舌』があります。
蛇の舌が二つに分かれてるのは匂いを嗅ぐためらしいので、
「舌は二つ」はあなたの香りを探してるのかなと。
よもぎの漢字は蓬、艹の下に逢があります。
「ぼやけたよもぎの香りがする」は、草の下であなたに逢える気がしたのかもと思いました。
「花を愛でず」は芽出ず、「芽吹く苔」に花が咲かないのを意識してるのかなと。
苔は花がないのに花言葉があります。花言葉『孤独』はへびの歌詞に合う気がします。
滑舌は活舌とも書き、字の中に舌が二つあります。
「舌は二つ」だから活舌が良いのかなと。「巫山の雲」の発音がめっちゃ滑らかですし。
漢字『地』の也は、蛇の象形って説があるらしいです。
へびは土といる(地)のかなと。チ。のED曲ですし。
「あなたとの夢の後では 他には」の他は、土ではなく人(あなた)の隣にいたいとか。
「わたしの鱗はあなたに似ていた」
≒わたしの隣はあなたに似ていた
『他』はもとは『佗』と同じで、人と蛇の象形って説があるらしいです。
へびの「他には」は、人とへび以外いらない、あなたとわたし以外いらないのかなと思いました。
「海の深さを見たい」は深い眠りで、「あなたとの夢」を見たいのかなと。
ノーチラスでも海を眠りに喩えています。
深海に古代生物がいるように、前世の記憶が深い所に眠ってるとか。
オウムガイ(ノーチラス)も生きた化石と呼ばれますし。
あなたとの夢以外は夢ではない(≒眠れない)から「まぶたは眠らず」かなと。
「夜しかもう眠れずに」
→冬しかもう眠れずに
→氷河期しかもう眠れずに
「いつか見たへびに似る」は、己と巳の漢字が似てることを連想します。
巳の字は、胎児の象形って説があるらしいです。
へびのコメント「外に這い出して世界を知る歌」は、胎児が生まれて世界を知るって意味もあるのかなと。
へび→べいびー→赤ちゃん
へびMV最初の水中にいる人は、羊水の中の胎児でもある気がします。
『海千山千』は、海に千年山に千年棲んだ蛇が竜になるという言い伝えが由来らしいです。
「大きな海を経れば」「雲の白さを見れば」「巫山の雲」から海千山千を連想しました。
「舌は二つ」→千が二つ→海千山千
ジャケットに折り鶴が沢山いるのも、千羽鶴、鶴は千年を連想しますし。
「舌は二つ」
→したはふたつ
→下這ふ辰
雲の下の、竜になれなかったへびなのかもと思います。
『雲』の下の云は、龍の象形って説もあるらしいです。
「行方知らずのあの雲の下」にいる云(龍)がへびに似て見えたのかなと。
「あなたの鱗は日差しに似ていた」は龍の鱗が光って見えたとか。太陽の「美しい鱗の粉」も連想しますが。
へび(わたし)が龍(あなた)を探している気がしました。
十二支で巳の前は辰です。
「冬」をあなたと読むのは、去年の辰(龍)があなたってことかなとか。
「春みたいだ」→新春(新年)になった→辰年から巳年になった
龍は空想上の生き物だから「行方知らず」であると。
「風を舐めるわたし」は風景を味わうのかなと思いました。
「あんな風に笑うのか」「こんな風に柔いのか」と風を舐めて(外に出て)知るという。
「風」の字の虫は竜という説があるので、竜の匂い(味)を二つの舌で探してる気がします。
へびの歌詞は抽象的で、星の並びから形を見出す星座みたいにどうとでも取れる気がします。
星の並びにあなたの形を見出すように、「あなたに似ていた」のかもと思いました。
以上です。
お読みいただきありがとうございました。