野営感漂う山奥へ徒歩ソロキャンプ
自宅から電車とバスを乗り継いで2時間。野営感漂うキャンプ場へやって来た。ここに来るのは2回目。サイトの近くを流れる小川のせせらぎが心地よくお気に入りの場所である。
設営を終えてまずは缶ビールをあける。そよ風と小鳥のさえずりに包まれてぐびぐび。つまみはプリングルスのポテトチップス。移動と設営に疲れた体へ塩気が沁みていくようだ。空を見上げると杉の枝が風に揺らめき、なんとも気持ちがいい。しばらく横になり、ぼーっとしたところで、焚火の準備にとりかかる。
このキャンプ場は珍しく直火可能となっているので、試しに直火で湯などを沸かしてみた。なるほど、焚火台と違って空気の通り道を作るのが難しい。悪戦苦闘しながらなんとかお湯を沸かしラーメンを食べ、コーヒーを飲む。
今回はマッカラ棒(フィンランド人がソーセージを焼くためだけに使う棒)と、ラム肉のソーセージを持って来たのだ。せっかくなので直火で楽しむ。じっくりと焼いたソーセージが香ばしい。満足感に包まれ、しばらくテントで昼寝。
1時間ほど昼寝をして夕食作り。メインは厚切りラムステーキ(今回の裏テーマがラム肉を食べる、だったのだ)と白米。ラムステーキは大満足の味。米も柔らかく炊けた。焚火での米炊きは、電気炊飯器では味わえない緊張感が毎度あって面白い。
そうこうしているうちに陽が落ちたが、寒くも暑くもなく、非常に過ごしやすい気温だ。ロウソクランタンにマッチで火を入れる。サーマレストのマットと座布団を敷いた地面にごろりと横になり、手頃な岩をフットレスト替わりに、のんびりと焚火を眺めて過ごす。地面に寝転がり、大地に体を預けると本当に心地良い。どんなに高価なリラックスチェアよりも快適かもしれない。何時間かぼーっとし、眠気に誘われテントへ潜り込む。
朝方、寒さで目覚める。天気予報をみて夏用シュラフに半袖で眠ったのだ。甘かったと思いつつもシュラフの中で震えていると温まってきた。キャンプ場の横の小川で何者かが泳いでいる、あるいは水浴びをしているバシャバシャという音が聞こえる。シカかな、クマだったら嫌だな、と思いつつ二度寝。
朝ごはんは昨夜の残りの冷飯に、パックのおでん、フリーズドライの味噌汁とお汁粉、インスタントコーヒーとけっこう豪華。その後はのんびりと片付け10時には撤収。静かで素晴らしいキャンプ場だ。リピート確定、また来よう。
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