てぃくる 1033 ド派手
「やっぱさあ、あたしたちくらいに派手っ派手にしないと目立てないよねえ」
「そうよ。ケバ過ぎるくらいでちょうどいいのよ」
「でもさあ。これだけド派手だから目立てるけど、あたしたちの扱い、ヒドくない? 雑草と同列だよ?」
「しょうがないよー。あたしたち、もともと雑草みたいなものだしぃ」
ソバカスのチャーミングなオニユリが、草むらの中でこれでもかと爆裂していました。
本来なら、もっと見通しの効く明るいところの方が好みなのでしょう。どれだけド派手でも、薮の中に埋もれてしまうのは本意ではないはずです。
鬼百合の黒子の数を数えけり
(2023-07-25)
Freckles by Cameron Sanderson