てぃくる 864 もじゃもじゃ
「なんや、えらいもじゃもじゃしとるな」
「もじもじしとったら、そんな消極的なことじゃあかん言われたさかい」
「せやけど、こんだけうじゃうじゃおったら、それはそれでうっとうしい」
「そういう言い方、もやもやするからやめてんか!」
「もじゃもじゃやなくして、もしゃもしゃじゃあかんのかな」
「むしゃむしゃ食われとる気ぃになる」
「実際、食われとるやないかわちゃわちゃ来る鳥に」
「せやけど、もじゃもじゃだけは残るからええんや」
◇ ◇ ◇
エノコログサの枯れ穂。
アップで撮ると、もじゃもじゃというよりちくちくのイメージになりますね。実際にはちっとも硬くないんですが。
枯れ草色の野原。何もかもが柔らかくなり、夏盛りのもさもさから、もじゃもじゃ、もしゃもしゃ、さわさわ、かさかさへと変化していきます。
草枯れて寝所の床となりぬべし
(2021-12-27)