てぃくる 61 白髪三千丈
いや、白髪がそんなに伸びるほどの心配事はないんだけどさ。
どうせ、すぐ抜けて禿げるし。
☆ ☆
白髪三千丈。
白髪がそれくらい伸びてしまうほど愁い事が多いという、李白の詩に基づく故事ですね。
いや、正直な話。そんなに悩み事がどっさりあったら、白髪が伸びる前に抜けてしまうと思うんですが。
まあ。ススキにとっては、白髪のままじゃ子孫を残せませんので、抜けてなんぼ。空中に飛び立って新天地を探している白髪の破片が、ベランダに不時着して日向ぼっこをしているのを見ると、ああどっぷり冬なんだなあと。
……思ったりします。
霜枯れは眠りであって死ではない
凍て付く河原でペットを吹く子
(2014-01-11)