てぃくる 1052 忙しすぎるわ
「こうね、なんていうかね、ちまちま感がね、ひどすぎるのよね」
「んだ。あたいたち、動き回ってる割には、アガリが少ないっていうか」
「でもね、花がそんなに多くない時期だしね、ぜいたく言ってられないよね、せっせとね、集めないとね」
「うう、それにしても、こんなに休みなしっていうのは、どうにもなあ」
ぶつくさ言いながら、ミツバチがタラノキの花で採蜜にせいを出していました。春から初夏にかけての花いっぱいの時期ならば、もっと効率よく採蜜できる花を探すのでしょう。でも、晩夏から秋にかけては花がぐっと少なくなります。タラノキやヌルデなど夏遅くから秋にかけて咲く花は、ミツバチにとってとても大事なパートナーになるのでしょう。
花よりも黒熟した実が目立つようになれば、秋もぐっと深まってきます。
早生柿の青みに顔を描いておく
(2023-09-20)
Work by Charlotte Day Wilson