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田んぼの田を一筆書きする方法

小学生の頃、タイトル通りの難題に取り組んでいたことがある。なぜだかどうしてもどうしても田んぼの「田」を一筆書きしたく、当時の私は紙の上に延々と田の字を書き込み、解を見つけるためにひたすら考え込んでいた。暇だったのかもしれない。けど、大人になった今から振り返れば「ケーニヒスベルクの橋問題」に真っ向から向き合っていたという、ちょっと、誇らしい出来事だったと思ったりする。

調べれば簡単にわかることなので書いておくと、正攻法で挑むと田んぼの「田」の一筆書きは不可能である。けど、ある方法を使うと実は出来て、そのことを当時の友達に自慢して披露していた覚えがある。それだけにとどまらず、大人になってそのことをネタにして短編小説を書いてみて、同人誌みたいなもので発表したところ何人かに褒めていただいたこともある。そう考えると、あれだけ真剣に考えていた当時の時間は無駄な時間ではなかったとも思う。

子供は大人と比べると圧倒的に知恵や経験が足りないと思うが、それでも、決して劣っているわけではないと思う。知恵や経験など成長すれば誰でも得られるもので、子供の頃の一つの事に飽きずに向かう集中力と柔軟な思考力は明らかに今の糧になっているし、大人になった今でも助けられること数多い。

……なんだかここまで自分で書いといて単なる自慢に見えてきて嫌んなっちゃうね。もっと愚かだったり、間違っていたことを書いていきたいけど、そんなことを書いていくと長文になり過ぎるので、今回は書きません。

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