一緒にいる人の大切さ。
わたしは旦那さんとお付き合いする前、俗に言うDV彼氏とお付き合いをしていました。
DVって聞くと「はやく別れればいいのに」と思いますよね。
これが本人からすると、なかなか別れられないんです。
というか、別れる決心がなかなかつかないんです。
別れたほうが幸せになれる、なんてことは理解していても、たまに優しくなる彼を信じてしまったり、「わたしがいなくなったら彼は生きていけるのだろうか」と意味のわからない心配をしてしまったり。
別れられたとしても、少し時間をおいて
「俺が間違ってた。後悔してる。次こそは幸せにするから。」
なんてことを言ってきたりするんですよね。
その言葉をまた信じてしまったり。
そんなこんなで、わたしはその彼と約4年間お付き合いを続けていました。
骨にヒビが入ろうと、何度警察沙汰になろうと、いつか変わってくれると信じながら。
DV彼氏とお付き合いをしていると、これはわたしの場合ですが、自分の意思がどんどんなくなっていきました。
自分の意見は基本通らないので、どこに行くのか、そのときの服装、髪型、食べるところ、全部彼の言う通り。
それと、他の男性を信じられなくなっていきました。
「お前なんかを好きになるやつがいるわけがない。愛される資格なんかない。」
と、言われ続けていると、
「こんなわたしを愛してくれるのは彼しかいないんだ。他の男性は信じてはいけない。わたしなんかと一緒にいてくれる彼に感謝しないと。」
と思えていきました。
愛されるということに臆病になる、とも似ているかもしれません。
簡単に言うと全てにおいて自信がなくなっていってしまうような、そんな感覚でした。
わたしの場合は旦那さんが、その彼と離れるきっかけをくれたので、その後離れることができたのですが、よっぽどのきっかけがない限り、なかなか離れられないですよね。
その後、旦那さんとのお付き合いが始まるわけなのですが、それでもしばらくは自分で何も決められなくて、「どっちでもいいよ」ばかりでした。
洋服も自分に何が合うかわからなくて、何を買っていいかわからず、髪の毛の色すら自分で決められない。
なんだか今思うと、完全に洗脳されていたなと思えるのですが、その頃はわからないんですよね。
お金の使い方、休日の過ごし方、人との関わり方、なんと嫌いな物が食べられたりと、本当に4年前と今のわたしは他人なんじゃないかと思うくらいです。
だから、もしDVで悩んでいる方がいたら、自分のペースで良いと思うので、少しずつ少しずつ、彼といる時間を減らして、他の世界があるということを意識しながら生活してみると、
「あれ?何でわたしはこんな思いをしてまで一緒にいるんだろう。」
と、思えるタイミングがどこかでくると思います。
でも、これはあくまでもわたしの体験談なので、一概には言えないし正解でもないです。
でも、それでも、どんなに愛していても、暴力で相手をコントロールするのは、そもそも愛する人にすることではないと思うし、人として魅力的ではないですよね。
わたしはDV彼氏と離れてから、本当に本当に幸せな日々を過ごせています。
あの頃の幸せは、今思えば自分に言い聞かせていた幸せであって、本当の幸せではなかったんだなと、離れてみてやっと気付けました。
DVされているのは、自分にも悪いところがあるからだとわたしも思っていましたが、そんなことはないと思います。
もし、今DVで悩んでいる人がいたら、わたしは迷わず「離れたほうがいい」と言うでしょう。
そして「愛してくれる人は他にいる。彼以外いないと思っているのは、周りを見ていないだけだ。」と。
暴力のない日常は、とても幸せです。
そして、一緒にいる人が暴力を振るわないとわかっている日常は、とても安心できます。
どんな人と一緒にいるかって、とても大切ですね。
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