オンライン栄養指導:「時間がなくて料理が出来ない…」指導のしかた3選
働いている対象者さんの指導をするときに、よく聞くのが…
「仕事が忙しくて、料理なんてできない…」
「食事準備の時間がない…」
「料理が苦手だから、健康に良い食事なんて作れないよ…」
会社勤めの経験があるので、気持ちはよく分かります。
疲れて帰ってきたときに、料理なんてやってられませんよね。
だけど、毎日カップラーメン、総菜パンの食事は
もちろん健康にはよくないので、変えていかないといけません!
では、どういう風に指導していけばよいのでしょうか?
わたしが栄養指導のなかでする提案3つを紹介していきます。
そもそもの…前提条件として
「料理=手の込んだ品でなければならない」という既成概念を壊していく必要があります。料理というと、食材の下ごしらえ~調理まで全て手作業でやらないといけないと思っている人がいます。
しかし…世の中には便利食材があふれています。それを使わない手はありません!
栄養指導のなかでは、ぜひ「どういう風に手間を減らしていくのか?」を伝えてあげてください。
出来るだけ手間が少なくて、時間がかからなくて、栄養素バランスも整った食事の作り方のコツを伝えましょう!
1、カット野菜を使うこと
野菜量を増やすとき、カット野菜を活用するのがオススメです。
「千切りキャベツ、カットレタス、ベビーリーフなど」
水洗いするだけで、簡単に付け合わせのサラダが出来ます。
ミニトマトを添えれば、彩りも良くなります。
2、冷凍やレトルト食品を使うこと
栄養素のバランスを考えると、いろんな食材を食べることを薦めますよね。ひとり暮らしに多いのが、「使い切れない」「同じ食材ばかり選んでしまう」問題です。
そんなときは、冷凍・レトルト食品を活用してみてください!料理への関心、時間で分けると、次のような提案ができると思います。
【料理苦手】×【時間がない】:調理済みの冷凍食品を活用
レンジで加熱する、フライパンで温めるだけの冷凍食品を活用してみましょう。料理への関心、意欲が低い場合には、料理のしかたを教えても、なかなか取り組むのが難しいです。食材の選ぶときには、次のアドバイスを参考にしてみてください。
・「野菜(たくさん)」の表記があるもの
Ex) 野菜たっぷりちゃんぽん、中華丼 など
・炭水化物のみ(麺だけ、米だけ)のものを避ける
Ex) 本格チャーシュー炒飯、味噌ラーメン、冷凍うどん など
・油物を避ける
Ex) メンチカツ、コロッケ、ドリア など
【簡単な調理】×【時間がない】:いつくかの食品を組み合わせる
簡単な調理ができる場合は、1品料理ではなく、いくつかの食材を組み合わせることを提案してみましょう。色んな栄養素をとることを考えると、品数を増やしていくのが良いです。
・主菜:レトルトの焼き魚、ハンバーグ など
・副菜:冷凍の葉物野菜のお浸し(解凍したホウレンソウとめんつゆ、カツオ節)
温野菜(冷凍かぼちゃ など)
・汁物:冷凍具材のみそ汁(冷凍みそ汁の具、乾燥わかめ、味噌、だしの素)
【簡単な調理】×【休日なら時間がある】:平日のために、冷凍ストック食材を作る
休日なら時間がとれる場合は、週末にまとめ買い、冷凍、冷蔵の作り置きおかずを準備すると良いでしょう。
・肉や魚を1食分にラップで包んで冷凍
・野菜をカットして冷凍(芋類を除く)
・冷蔵の作り置きおかずを作る(早めに消費する)
3、コンビニやスーパーのお惣菜・お弁当を活用
最近は「健康志向のお惣菜」もたくさん売り出されていますよね。すでに食べられる状態なので、疲れて帰ってきたときでもすぐに食べられます。商品を選ぶときには、次の点を意識するように伝えてみてください。
・お弁当を買うときの目安カロリー
・炭水化物だけのもの、炭水化物の重ね食べ
Ex) スパゲッティ、つけ麺など、または菓子パンとおにぎり など
・揚げ物を避けること
栄養指導のときには…可能な限り組み合わせてメニューを作るように伝えましょう。
Ex) 冷凍の1品料理+千切りキャベツと冷凍ブロッコリーのサラダ
具体的な例があると「料理はちょっと…」という方でも、生活のなかで実践するイメージが付きやすくなります。
「料理は食材を切るところから!」という高いハードルを下げることを意識してみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が参考になると嬉しいです。