GAFAへの規制から考える、日本産業の光明になるのか
こんにちは。最近、社会の動向で気になっている記事をピックアップしている中で特に気になっていることがあります。
それは、「GAFAへの日本の対応」です。
GAFAとはアメリカIT大手企業の頭文字をとった呼び方で、今の世の中のプラットフォーマーとして生活にかかわせないサービスの根幹を担っている状態になっています。
GAFAを知らない方は↓
そう、そんな企業に対しての規制が徐々に行われてくる流れになってきているのです。「消費者を守るため」「取引先を守るため」「情報を守るため」と言うのが大義かなと感じていますが、こんなニュースが色々と出てきています。
このように、特定分野で陣地をとった企業に、あなたたちの事業によって得られた利益(お金だけでなく、情報など)は「世の中のため」「平等」と言う大義名分のもと、何らかの形での分配を依頼しています。
「法人税」「取得した情報の提供」「サービス利用者のプライバシー保護」そして、それが日本の産業からユニコーン企業が出てこない!競争力を捥いでいる!と言わんばかりの勢い(スピード)でどんどん規制を実行していくような形になっています。
確かに、特定の業態での取引先が限定される、一方的な形での取引になる、個人情報がどう使われるかわからない、と言う点は公平な立場で考えるとダメなことのように聞こえてきます。
しかし、その側面だけで考えてしまっていいのでしょうか?
GAFAがもたらしてくれたプレーヤーの変更、新市場の構築が日本にもたらす大きな力になるのではないでしょうか?
日本は長らく、”ものづくり”という分野で世界でも認められている時代がありました。そう、Made in Japanがブランドとなり、ソニーが世界のSONYになっていた時代です。昔には日本の自動車にも海外にて自主規制をせざるを得なかった時もあります。
あらゆる産業の中で独占になりそうなときにブレーキをかけることは多くある事だと思います。今回も総務省と経産省と公正取引委員会と違った視点をもった人たちからの「まった!」なのですから結構、オオゴトです。
今回の動きは、情報量格差、このまま独占されると追いつけない!という危機感から、このままでは人材もどんどん流出してしまい、日本から立ちあがる産業が生まれない!まずい!という力が働いています。
その通りではあると思う反面、規制だけでは何も良くならないように思います。これで安心して終わりになると、もっと差がついてしまいます。下りエスカレーターで立ち止まっているようなものです。アメリカや中国、韓国は必死に登ろうとしてます。
僕は、日本人は昔から「リバースエンジニアリング」が得意、そして経営戦略的にも同質化戦略が得意な人種だと思っています。「ガンプラ」とか「ミニ四駆」、「ガラケー」なんかもそうですが、フレームが決まっていながら、そのほかの細かいところに趣向を凝らし、高品質に仕上げていくことはめちゃくちゃ得意です。
そして、その特徴を生かすのか、それとも脱却を図るのか、という2点をどうするのかが非常に大事だと思っています。つまり、現在のビジネスモデルをつくりあげた企業のリバースエンジニアリングを図るのか、それとも全く違う分野での特徴を作るのかを日本が明示することです。
現在はどちらに行こうとしているのか、それが全く見えてきません。(他の角度で見ているのかもしれませんが。)それによってこのGAFAの規制をどう生かすのか、が変わってきます。
GAFAにお願いをすることで、交渉次第ではあたらしい日本の形を模索できるかもしれません。再度、日本を押し上げられるきっかけになるかもしれません。もしくは、GAFAではなく違う形で考えられるのであればそれもまたいいのかもしれません。ただし、単純に締め出して今は居心地のいい時間を過ごしていても、やがて衰退していく状態を見過ごすわけには行きません。平等というのは時に思いっきり裏目に出ます。成長よりも安定を求めてしまうようなことでもありますので。
このままの状態では単純に締め出して、安定した、よかった、以上!となりかねないです。そうなるとどんどん日本の成長が鈍化してしまい、今は昔、、、という状態になりかねない。
視野を広くみる、グローバル視点で見た時にどう考えるのか、日本はどうしていくともっと社会からの必要とされる国になるのかを考えていくべきだと思います。
少なくとも、産業強化の協力要請をすることの方が規制をする代わりに必要なことだと僕は感じています。