夢の途中(詩)
子どもの頃に粉々に壊された夢の破片をかき集めて、ひとつずつ丁寧に接着剤で復元する。
地道で根気のいる作業を、もう何年続けているだろう。
夢の原型の記憶は曖昧になり、貼り付けては壊し、壊しては貼り付けるす作業を繰り返す。
賽の河原の石積みのような気の遠くなる作業を、あと何年続ければいいのだろう。
残された時間は限られている。
夢の復元が完成する見込みはまだ立たない。
未練のない人生なんてないのだから、このまま夢は叶えられそうもないが、夢に思いを馳せたまま死ぬのもいいのかもしれない。