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『7つの習慣』を読んで―5

○「人に責任を持たせるのは・・・その人の主体性を認めることである」

上司は、成熟の度合により部下に持たせる責任の軽重を決めなければいけない。持てない責任を押しつけると、お互いに不信感を募らせることにしかならないと知った。
また、下手に責任を与えると、責任は果たさないくせに、自分は責任ある仕事を任されている偉い人間なんだと思い込んでしまう人もいる。世の中には責任も取らないで主体性を要求する輩がたくさんいる。

○「どんな組織も、主体的な個人の創造力と知恵を結集し、主体的な組織文化を築ける。組織だからといって、環境の変化に翻弄される必要はない。組織としての率先力を発揮すれば、組織を構成する全員が価値観と目的を共有できるのだ」

経営者は環境の悪化を企業業績の悪い理由にしてはいけない。その前に何ができるのか、何をするべきなのか「想像」力を発揮し、積極的に行動しなければならない。もちろん、現場を知っている社員の意見を『聞く力』も必要になるだろう。

組織を構成する全員が価値観と目的を共有するためには『経営理念』の啓蒙が重要な役割を持つ。あの稲盛和夫は京セラが大企業になったとき、全社員に経営理念を共有するためだけに、3年間かけて世界中にある支店や工場を回ったという。社員に経営トップが自分の言葉で熱く経営理念を語ることで、社員はこの人についていこうと思うし、モチベーションも向上する。

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