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綿矢りさ『しょうがの味は熱い』読了
恋愛と結婚の間にある同棲生活。結婚までの準備段階なのか、相手の欠点を見つけ出して熱にうなされた自分を冷ます期間なのか。
もちろん2通りの結論があるのだろうが、奈世と絃はその中間をゆく、ある意味理想の同棲生活ではないだろうか。お互いの欠点をわかり合い、百点満点からマイナス分を差し引いても、お互いを思いやれる関係が羨ましい。
懐メロで小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』という歌の中に、「若いと誰もが心配するけれど、愛があるから大丈夫なの」という歌詞がある。しかし、愛さえあれば幸せな結婚生活を送れるのなら、世の中から離婚はなくなるはずで、それがなくならないのは愛が消えていくから。二人の結婚生活がすべて幸せで包まれるわけにはいかないだろうが、今のお互いに対する気持ちを忘れないでいれば、結婚生活もうまくいくのかな? 一度も結婚したことがない私が言うのもおかしいが。
ただ、いくらなんでもプロポーズは早すぎだろう!