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中島らも『ガダラの豚Ⅰ〜Ⅲ』読了

どうしたらこんな発想が出てくるのか?

呪術師と仏僧と超能力者とマジシャンとTVマンと精神科医、それに学者とその家族が、まだ頭の中をグルグル回っている。脳の可能性のすごさを思い知らされた。

さらに最後の文献リストを見てもわかるとおり、アイデアだけでなく、しっかりとたくさんの本を参照している。アイデアには知識が必要なのがよくわかる。自分の作品が浅はかに見える。

ⅡとⅢはそれぞれ1日で読み終えた。こんなに死人(名前のある人物)が出る小説は『バトルロワイヤル』以来だろう。

私は逸美のファンになってしまった。生還したみんなに幸あれ。

亡くなってもう20年になるんですね。テレビに出ているときも大生部と同じように酔っ払っていた著者をまだよく覚えています。

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