山田詠美『学問』読了
村田沙耶香『私が食べた本』で紹介されていた本。
主人公のフトミが最初に性の不思議を経験をした年頃は、私が同じ経験をしたのとほぼ同じ時期だった。私の場合は、ある日一人で公園の滑り台をなぜかうつ伏せで滑ったときに、あの部分にくすぐったいような心地良いような感覚があったのに気づいた。それは不思議な体験であり、それからも何度か繰り返したはずだ。性というものをまだ何も知らないときだったが、人には絶対に言ってはいけないことだと感じた。今から思うと子連れの母親たちがいたはずで、見られていたかもと思うと今でも脂汗が出る。
その後子供たちはそれぞれ性を学び、実践していくが、まだ正解にはほど遠い。いや、正解なんて最初からないのかもしれない。だからこそ大の大人だって迷い続けているのだろう。
人間は性という学問を一生続けていかなければならない。私もまだまだ学ばねば・・・?