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水木三甫
2022年10月30日 10:17
『日曜美術館』の今日のテーマは牛腸茂雄。カメラマン。36歳で亡くなった。命に限りがあるのは誰もが知っている。しかし、人はそれを意識することを避けて生きている。二十歳まで生きられるかどうかわからないと言われた牛腸にとって、死はいつも側にあった。だからこそ生に悔いを残さないことが人生の目標となった。病弱のうえ、脊椎カリエスが原因で骨が歪曲してしまい、いつも孤独を感じていた小学生時代、部屋で寝たまま
2022年10月16日 09:49
日曜美術館を見た。テーマは藤原新也。78歳、写真家。『メメント・モリ(死を想え)』。死を想うからこそ生を想う。死から逃げている人は生を真剣に生きられない。そういう意味を含んでいる言葉。しかし、死を考え続けていた僕は、生からも逃げてきた。もしかしたら死を考えているつもりだった僕は、実は死からも逃げていたのかもしれない。死を映した写真には、生が必ずしがみついている。やはり生死は表裏一体なのだから、生を