岡瑞起 Mizuki Oka

筑波大学でALIFE(人工生命)の研究をしています。人工生命研究会主査。株式会社ConnectSphere代表取締役。IPA未踏PM。ALIFE Journal Associate Editor.

岡瑞起 Mizuki Oka

筑波大学でALIFE(人工生命)の研究をしています。人工生命研究会主査。株式会社ConnectSphere代表取締役。IPA未踏PM。ALIFE Journal Associate Editor.

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    AI時代の質問力 プロンプトリテラシー 「問い」と「指示」が生成AIの可能性を最大限に引き出す

    岡 瑞起
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    ALIFE | 人工生命 ―より生命的なAIへ

    岡瑞起
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    作って動かすALife ―実装を通した人工生命モデル理論入門

    岡 瑞起
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    Pythonではじめるオープンエンドな進化的アルゴリズム ―発散型の機械学習による多様な解の探索

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最近の記事

AI時代における人の価値は「自律性がある」こと

「AI時代における人の価値とは何でしょうか?」 AIの発展やALIFE(人工生命)の実現可能性についての講義をしていると、学生さんからこのような質問をよく受ける。 その答えを映画『her/世界でひとつの彼女』を通じて探ることができる。わたしのとても好きな作品でもあり、AIと人間の関係性を独特な視点で描いている。 映画では、人工知能型OSであり、声だけのAI「サマンサ」に惹かれていく主人公の姿が描かれる。サマンサは、主人公の日常の仕事や生活のサポートだけでなく、彼の心に寄

    • よりよい質問をつくるためのプロンプト:Question Refinement Pattern

      わたしが務める筑波大学でも秋学期がはじまった。今学期は『人工生命概論』という授業を受け持っている。 毎回の授業のレポートでは、感想と質問を書いてもらい、次の授業で答えている。80名近くの学生が受講してくれており、どんな質問が来ているのかチェックするのが楽しみになる。 さて、そこで、今回はより良い質問をつくるためのChatGPTプロンプトパターン:Question Refinement Pattern(J. White et al., arXiv:2302.11382, 2

      • パネルディスカッションの開催! 『生成系AIが切り開く情報社会の新たな地平』

        2023年9月28日(木) に筑波会議というイベントで生成AIをテーマとしたパネルディスカッション『生成系AIが切り開く情報社会の新たな地平』を開催します。 登壇者は、琉球大学の玉城絵美さん、東京大学の池上高志さん、筑波大の落合陽一さん、そして、私(岡瑞起)の4名です。 パネルでは、生成AIとは何か、生成AIは研究にどのような変化をもたらしているか、そして、私たちの生活をどのように変えるのか、などについて議論できたらいいなと思っています。 生成AIが研究にもたらす変化と

        • ChatGPTと学ぶ韓国語

          OpenAIが公開した教育者向けのChatGPT活用ガイドで紹介されていた、自立学習のためのChatGPTプロンプトを使ってみました。 自立学習に選んだトピックは、ずっと学びたいと思っていた「韓国語」。 プロンプトを実行すると、学びたいトピックや自分のレベルを尋ねてきます。質問に答えるとChatGPT先生との学びがはじまります。 ChatGPTと一緒に学んだ時間はわずか10分程度でしたが、「私は行く(나는 가다」)」というフレーズを、発音と共にしっかりと理解できるように

        マガジン

        • ALIFEに関する研究の紹介
          20本
        • ALIFEから考える組織デザイン
          7本
        • 論文の探し方、読み方、書き方
          5本

        記事

          プロンプトで「シンプルな文章」を書く

          ChatGPTは、指示を明確にし正しく導くことで、優れた文章を書くための優秀なパートナーになる。読みやすい文章を書くために必要なテクニックをプロンプトにすることで、よりよい文章をつくっていこう。 多くの文章術の本で基本とされているのが、「文章はシンプルに」ということだ。たとえば、100冊の文章術を集めて読みやすい文章を作成するために分析した本『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』では、100冊のうち53冊に「シンプルに書くこと」の大切さについて

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          プロンプト活用術:3つのルールで魅力的なタイトル作成

          ブログのタイトル、みなさんはどのように決めていますか?どんなタイトルがいいのか、ブログを書くときに必ず迷うポイントです。 わたしがタイトルを付けるときに参考にしているのが、『朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた戦略的ビジネス文章術』(野上英文著, 中央経済社)で紹介されている、タイトルにおける3つのルールです。 一体、何の話題かを明示している 最も大事なニュースに絞っている ぱっと見て、話の筋がわかる短さにしている たとえば、「大学入試の英語、30年で激変 止まら

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          すぐれた「比喩」をつくれるようになるためには? ―微細な感情の記憶を日々インプットすること

          「文章術」に関する本にはかならずといっても「大切だ」とされていることがあります。それは「比喩」をつかうことです。ほかのものに例えて表現することが、読者の理解を助けるということが書かれています。 たとえば、「飛躍的な成長を遂げるAI」と書くよりも、「ロケットが飛び立つような成長を遂げるAI」と書いたほうが、その成長の勢いが感じられます。 しかし、力の限り頭をひねっても、読者の想像力を掻き立てるような比喩はなかなか思いつきません。固くしまったジャムの蓋を開けるときのような困難

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          Custom Instructions: ChatGPTの対話を一括カスタマイズして効率化

          ChatGPT Plusユーザーに向けた新機能「Custom Instructions」が公開されました。これにより、より詳細に応答をコントロールできるようになりました。OpenAIが新機能を追加するのは今月だけで、GPT-4 APIの一般ユーザ公開、Code Introductionsのリリースと3度目です。 「Custom Instructions」は、ユーザーが毎回同じことを指示しなくても良いように、全ての会話で一貫した指示を設定できる機能です。これまでChatGPT

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          「本当の安心」とは「安定すること」ではない

          あなたは会社員、または公務員、あるいはそれ以外でも安定した職業に就いているのかもしれません。日々、仕事や人間関係に伴うストレスは多少あるものの、重大な問題はなく、健康上の大きな問題も抱えていません。それなのに、何故か時々感じるのは、明確な理由もないのに消えない将来への不安感です。 この不安の原因は何でしょうか? 一見、理由が見当たらないこの感情の背後には何があるのでしょう? その答えは、『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』という本に書かれているのですが、「安定し

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          講義「データサイエンス」の演習課題を「Code Interpreter」と解いてみる

          ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」の新機能「Code Interpreter」を試してみました。Code Interpreterは、ユーザがファイルをアップロードしたり、Pythonプログラムを実行できる機能です。データを読み込ませてPythonで分析できるので、データサイエンスの授業でもこの技術を使いこなすためにはどうしたらいいかを見ていきたいと思います。 そこで、今回はCode Interpreterを用いて、私が勤務する大学で1年生向けに開講してい

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          ネットワークの成長を理解する数理モデル

          我々の生活はさまざまな「つながり」で満たされています。友人、同僚、知り合いとのつながり、私たちが日々得る情報や知識、あるいはインターネット上で見つける記事やウェブページ間のつながりなど、これら全ては「ネットワーク」を形成しています。今回は、そんなネットワークがどのように成長し拡大するのかを理解するための数理モデルについてお話します。 「ネットワーク」って? ネットワークは「点(ノード)」と「線(エッジ)」で表現されます。例えば、ソーシャルネットワークの場合、人がノード、人

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          環境を変えることがポテンシャルを引き出す

          成長し続けるためには何が必要か。 この問いは、向上心の強いひとが頭を悩ませることかもしれません。しかし、この問い実は、わたしの研究領域である「人工生命」における重要なテーマの一つです。わたし自身も、このテーマに対し、コンピュータ・シミュレーションを利用して取り組んでいます。 この研究テーマの面白いところは、コンピュータを使ったシミュレーション実験であるにも関わらず、その結果から得られる知見がわたしたち人間が成長に対するヒントを提供してくれることです。 環境を変えることの

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          AIとの対話は「訊く力」が9割。

          わたしが常にリビングに置いて、いつでも手に取本があります。古賀史健さんの『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』です。この本はコミュニケーションの核心となる「聞く」という行為を深掘りし、取材やインタビューの秘訣を紐解いています。 ここで書かれている話は、わたしたちがAIとの対話において重要な「聞く」という行為についても考えるフレームワークを与えてくれます。 この本では、古賀さんは「聞く」という概念を以下の3つに分けています。 「聞く」:英語のhearに相当し、受動的な聞き方

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          何事にも型がある:プロンプトに入れるべき5つの要素

          何事にも型があるのだな。 先日、ある仕事に使うChatGPTに入力するプロンプトを書いていたときに思ったことです。「型」とは、「一連の手順や形式、規範的なパターン」のことを指します。論文のような文章にもある種の「型」が存在します。そして、それはChatGPTのプロンプトも同じことが言えます。 プロンプト作成の基本型とその要素 ChatGPTのプロンプトの型は5つの要素でできています。 ペルソナ(Persona): AIに役割を与える。 命令(Instruction/

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          ChatGPTを用いたプロンプトテクニック - 括弧"[ ]" を用いた効果的な文章作成術

          頭の中にはなんとなくのアイデアがあるけれど、それをうまく言葉にするのが難しいと感じることはありませんか?あるいは、あるテーマについて書こうとしたときに、文章の構造について悩むことはありませんか? そんなときに便利なChatGPTを用いたプロンプトテクニックがあります。それが、角括弧"[]"の活用です。 ChatGPTは、”[]”で囲んである箇所に文章を挿入するような機能が備わっています。 たとえば、次のようなプロンプトをChatGPTに入力してみます。 角括弧で囲った

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          あなたの書いた文章は読者にどのように受け取られる?Persona Prompts を使って評価してみよう!

          ChatGPTのような大規模言語モデルを使いこなすには、その指示の仕方が大切です。わたしが教えている大学でも、学生にどう実験したいのかを、どう伝えるかはとても重要です。伝え方が悪いと誤解が生まれ、意図した実験が行われないことにつながります。 同じようにAIも指示の仕方によって、返答が全く異なってくるのです。では、どのように伝えればいいのか?そのテクニックを知見化したものが「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれ、研究が非常に盛んに行われています。 たとえば、有名なテクニック

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