喰わずギライを辞めてみた話
「ホームカミングデー」なんて‥
先日、初めて母校の大学の「ホームカミングデー」に行ってきました。
自分が卒業したのはかれこれ二昔前のことです。
ホームカミングデー。「欧米か」、ですけど、ゆるい同窓会みたいなものだと言えます。この日には母校に帰ってみてもいいんじゃない?っていうコンセプトですね。会場は、大学のキャンパスです。いわゆる「同窓会」というと、多少は格式のある会場で、司会とか会食とか、すこし堅苦しいけど、そこまでのものじゃない。「ホームカミングデー」っていう位置付けにしたのは良いと思いますよ。
これまで、毎年のようにお知らせだけは来るし、なんなら近い関係の同期が押し強く「行きましょう」と言ってきたりするのですが、どうしても行く気にならなかったものです。
尊敬する友人の誘い
なぜこれまで行く気にならなかったのか、という話は後回しにするとして、
わたしが、なぜ「よし、行くぞ!」と思って、そう安くもないチケットを買ってまで行くことにしたのか。(しかも結構めかし込みました)
それは、前述の同期(そういうのを運営する手伝いを真面目にやる、ある意味エライ人)に強く言われたからではなく、
SNSで知り合い、何度もリアルで会って結構仲良くさせてもらってる方から「(自分は地方から来ますから)行きましょう」と誘っていただいたからです。
その方は、大人になってから慶應義塾の通信制大学を卒業された方です。
慶應の関係者ならば皆知っていることなのですが、慶應の通信を卒業するということは、並大抵ではありません。普通の慶應大学に入学するのは、一般に難しいと思われていますが、通信を卒業する難しさはその比ではありません。入った人数の数パーセントしか卒業できないのではないでしょうか?
その方(女性です)は慶應の通信を卒業したことをたいへん誇りに思っていらっしゃいます。当然、誇りに思うべきことです。わたしも尊敬しています。
「連合三田会」っていうネーミングがね‥
一方、わたしが出た学部は理系の学部です。慶應というところを外の方がどのようにご覧になっているのか、なんとなく想像はつきますけど、理系の学部は、ちょっと「慶應」じゃないんですよ。実は、沿革も違うんです。沿革は置いておくとしても、慶應といえば、都心の三田キャンパスで、それが間違いなく中心なんですよね。(歴史的建造物もあるし)
理工学部はどこにあるのか、慶應を出られた方もよく分かってない場合があるという影の薄さ、というか、多分「三田の人」は理工学部を慶應だと思ってないですよ。絶対そう。なぜそう断言するかというと、卒業後10年ほど経ったころ、わたしは三田キャンパスの大学院に身を置いたからです。一緒に学ぶ仲間の、理系学部に対する認識を肌で感じ、それを嫌と言うほど思い知らされました。うすうす分かっていたことだけど‥。
そうなると、一応自分は三田キャンパスの大学院を出てはいるのだけど、どちらかというと「自分はほんとうは三田の住民ではない」という疎外感をどこか感じながら、そこに属していた感じがどうしても拭えません。気にしすぎだよ、と言われそうですが、でもなー‥
ちなみに、理工学部は教養課程で皆が通う「日吉キャンパス」の奥の奥の方、いったん谷をおりて山をのぼったところ、「矢上」にあります。
矢上キャンパスでの研究室生活は、マスターヨーダと修練するような、厳しい修行のような日々だった、と一応きれいに表現しておきます。(なんというか、ボロ雑巾のようになりながら必死で卒業しました。)
そのホームカミングデーは、「連合三田会」というのが正式名称のようなんですけど、「三田」って言われても郷愁が生じない、それが正直なところ。学部時代は、三田キャンパスなんてほとんど足を踏み入れたことも無かったし。だから、別にわたし行かなくていいや、って思っちゃってたわけです。
理工学部卒の人の多くは、そんな感じなのではないかと。
行ってみたら楽しかった
誘ってくださったその、通信を卒業したという輝かしい経歴をお持ちの友人は、YouTube チャンネルをされています。チャンネルでは英検一級などの勉強法や、お金にモノを言わせるのではない美容法や、豊富な人生経験に基づいた人生訓などがたいへんに人気があり、ちょっとしたユーチューバー でもいらっしゃいます。
ホームカミングデーもYouTube の題材として撮りたい、ということで、わたしもその撮影にずっと付き添っていました。
そして、通信を卒業されたご友人の方々にもお目にかかり、通信を見事卒業される方々をリアルに知ることができたこともたいへんな光栄でした。
慶應らしく、卒業生である著名人が来るなど、かなりお金のかかった賑々しいイベントもあり、それも単純に楽しかったです。
いつも「◯◯会の担当やるから来たら?」と言ってくるその同期も見つけ出して、会うことができました。
そのへんは、自分も大小のステージに曲がりなりにも出てきた経験から、グイグイ行動することができて、意外と自分もできるもんだな、と密かに嬉しく思ったり。
おめかしして(友人と二人で和服で練り歩きました)YouTube撮影に立ち合ったり、懐かしのイベントを見たり、数限りない出店を見て回ったりと、ただノスタルジーに浸るだけではない経験ができて、思った以上に充実した1日を過ごしました。
この日に撮った友人のYouTube動画が出来上がるのがメチャクチャ楽しみです。
まとめ やっぱり行って良かったよ&ご紹介
食わずギライだった「連合三田会」、行ってみて本当に良かったです。
お誘いくださった友人のあや子さん、ありがとうございます。
最後に、通信を卒業したその友人のYouTube チャンネルをご紹介させていただきます。「あや子の部屋」という名前になっています。
わたしのチャンネルもありますけど、それはわたしのプロフィールからご覧ください(笑) 登録者はあや子さんと違って、ほとんど居なくて寂しいので、よかったらわたしもチャンネル登録やいいねで応援してもらえたら嬉しいです。
瑞 真帆
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