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麻倉瑞季の脳みそ。

「やっぱり私表現者になりたい」

やっぱりとはどういうことか。
グラビアは表現者ではないのか。
そんなことは一旦全部ぶち投げて、私が「山下瑞季」として、「麻倉瑞季」として形成された経緯をここにつらつら書かせて欲しい。


【山邊鈴との出会い】

私が私とはなにかを考え始めたのは中学生の時に出会った彼女の影響が大きい。
彼女は自分の脳みそを外に出すことが得意で、彼女の書く文章は読んでいて惹き込まれる。
彼女が書いた文章で1番有名で世間を騒がせた(と私は思っているし事実テレビにも出ていた)のはこれだ。

こんな化け物と中学生の時から一緒に過ごしていたので私の自尊心や驕りといったものは呆気なく崩れ落ちた。むしろ彼女のようになりたいと憧れた。あまりにも自分より能力が上だと妬まなくなるとよく言うがそれと同じである。多分同級生のほとんどが彼女を理想としていたのではないかと思う。彼女の考え、行動力は凄まじく輝きを放っているのでもし良かったら彼女のnoteを読んで欲しい。
そんな彼女のおかげで私は今でも考えることをやめないでいられるし行動をすることが出来る。

彼女が私の覚えている限り初めに出会った表現者である。何を持って表現者と呼ぶかは人それぞれだと思うが、私は「自分の脳みそを何らかの形で外に発信している人」のことを表現者と呼んでいる。
とにかく彼女のおかげで今の私が形成されているので彼女には大感謝である(連絡が遅いのが玉に瑕だけど)。小杉湯に会いに行こうかな。


【クリエイターとの出会い】

幼い頃から漫画やアニメ、ボカロが好きないわゆるオタクであった私は、成長してからもサブカルというものに魅せられ続けていた。
18歳、ちょうどコロナ禍の時被写体活動を始めた時1人のイラストレーターさんに声をかけて頂き私を描いてもらったことがある。(敢えて明言することを避けるので気になる方は調べて欲しい)
イラストレーターという職はもちろん知っていたがその時に初めて心の琴線に触れた気がする。それくらい衝撃的なものだった。色んな好きな絵柄を描くイラストレーターさんをX(旧Twitter)でフォローしては見漁ったものである(今ではお友達になってくれた方も多い)。
そこからアニメーターであったりモデレーターであったりと様々なクリエイターさんを知りどんどん沼にハマっていくのである。(この間クリエイターの友達に「お前ってクリエイターのオタクだよな」と言われたので間違いない)
1番私が惹き込まれた出会いは19歳の時、MV撮影をした時である。
この作品のお話が来た時の話は鮮明に覚えている。

「くじらって知ってる?」
「金木犀やアルカホリック・ランデヴーのですか!?好きです!」
「ワカマツにお前がピッタリだからやってほしい」

こんな会話を監督であるYPとした覚えがある。
私は小学生の時からニコ動の文化に触れていたので当然ボカロ厨。くじらさんの存在はもちろん知っていた。くじらさんの創る曲はどれも暖かく抱きしめてくれるようなものばかりでとても好きだったので、お話が来た時はスマホを持って飛び上がったくらい嬉しかった。

私が出たMVは「悪者/くじら feat.相沢」。
悪者のMVは二部作になっていて、二つでお話が完成する。結構屑な話だ(こら)。
原案・プロデュースがくじらくん(今ではくん呼びなので さんで呼ぶのがめんどくなった)、小説家のカツセマサヒコさんが原作を務めていてかなり凝っている(毎回どの作品も凝っているのだが)。
くじらくんが恋愛を曲にすることがないので特に珍しい豪華作品だと思う。

「その中でも“ワカマツは絶対にこういう人”というのがみんなの中にあって。演じてくれた麻倉瑞季さんも“我ながらワカマヅ”みたいな感じだったので(笑)、どう動けばいいのかがすぐにわかるという感じでした。」

監督のYPがくじらくんとの対談でこう語ってくれている。

これを観た時自分の表現は間違ってなかったんだと嬉しくなったしこれを作りあげてくれた全ての方に死ぬほど感謝した。だって私はクリエイターの彼らがいないと輝くことが出来ないからだ。私は自分自身の力で雑誌に載ることは出来ないし(編集さんやカメラマンさんなど沢山の力をお借りしている)、そもそも自分が素敵だと思ったことは無い。だから私は彼らに多大な感謝をしているし彼らのように自分の特技や武器を持っている表現者に心から憧れているのだ。
小説として自分のアイディアを表現したカツセさん、曲として自分の感情を表現したくじらくん、曲を聴いて自分の頭の中の構成をMVとして作りあげたYP etc...
本当に大量な、しかも素敵なクリエイターさん達と出会ったことで、山邊と出会った時から漠然と思っていた気持ちが明確になってきたのだ。

ちなみにここで出会ったYPには本当に未だに良くしてもらってるし、YPの周りに集まる素敵な人たちを引き合わせてもらっているので彼にはこの先一生頭が上がらない。

ともかく、私も自分の武器を持って表現者として何かと戦いたいと明確に思ったのはこの頃である。


ここまでつらつらとなぜ表現者になりたいのか書いたが、私は結局何が言いたいかというと。
もちろん今私がしている「グラビアアイドル」という職業は素晴らしいものでありこれもまた表現者であるということに違いないと思う。がしかし、私は自分の脳みそを作品として形にして世に送り出したくなってしまったのだ。周りの友達が曲であったり小説であったり、はたまたこのnoteであったりで自分を表現しているのが本当に眩しくて私もその輝きを手に入れたくなったのである。

だから私やっぱり表現者になりたい。

そう思い私はこのnoteを始めるに至ったのである。

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