「おしごと楽しそうでズルい」と言われる私になったBefore&After
昨日までの息子の話からちょっとだけ離れて、
今日は「しごと」の話を書きます。
小学生の我が子に
「ママ、おしごとって楽しいの?」と聞かれました。
【楽しいよ!だって、楽しそうでしょ?】
「うん!」
このやりとりを、しました。
そして心の中では、「良かったなぁ」としみじみしていました。
大学を卒業して就職先を決める時。
やりたい、と思った内容がどんな職業ならできるのか分からなかった。
それでも「おもしろそう!」と思ったところに内定が決まって嬉しかった。
だけれど、念のためと受けた公務員試験で引っかかってしまいました。
母は当然、小さな田舎の会社でなくて大きな自治体の公務員が安定だからと言います。
私も、まぁそうだろうな・・・と思って結局公務員になりました。
母の想いももちろん感じていたし、
自分でも「しごと」というものに心からの楽しさを求めていなかった気がします。
「しごと」って楽じゃない。
「しごと」って甘いもんじゃない。
そう、聞いていたから。
ツライものだ、嫌いな部分もある、それでもやらねばならないのが「しごと」。
そう、思い込んでいました。
だから、
楽しそうでやってみたかったことを「しごと」にしてしまったら、その後には「がっかり」「落胆」「残念」「好きだったのに嫌いになる」・・・
そんなものに成り代わってしまうのではないかと、思っていました。
だったら、最初からさほど期待していないものを「しごと」にしたっていい。
ましてや、それが王道の「安定」の極み、【公務員】なら。
ということで、そちらの道を選択してしまっていました。
実際、大変で大変で、
新規採用の初年度はストレスのため、2か月の間に3回も救急車に乗るほど体調を崩しました。
毎日泣きながら職場から帰りました。
眠れなくて、文句も言えなくて、誰もミカタがいなくて。
親にも泣き言を言えませんでした。
ただただ、体調を崩して弱っていくだけ・・・
それでも【最低3年】という、記憶にない誰かのコトバにしがみつき、なんとか続けていました。
つらくても、やめられない。
つらくても、がんばらなきゃいけない。
つらくても、責任がある。
つらくても、助けてくれない。
「しごと」とはそういうものでした。
それでも慣れていくうちに、それなりの「しごとスキル」がついて、楽しめるようになりました。
最初にしがみついていた【3年】を過ぎ、何年も続けるうちに、これは私に向いていたしごとだと、思えるようにまでなりました。
それでも。
昨日書いたように、
通勤しないとできないしごと。
息子が学校へ、娘は保育園へ、行っているからできるしごと。
そこが確保されないと、できないしごと。
という物理的な面を見てしまい、別の道も見えてくると、また考えるようになったのです。
【本当に、やりたかったことは、なんだろう?】
そう思い始め、
オンライン起業の世界を学び始めると、
誰かしらが代わりとなって、誰でもできるしごとである【公務員】ではなく、
【自分だからこそできるしごと】をやってみたいと、思うようになりました。
後に詳しく書きますが、
そう思い始めてしばらくのち、
私はセルフカウンセリングノート術で母との関係を見直し、
”もう、自分の人生を生きよう”
と決めたことで、しごとも変えることにしました。
公務員をやめるなんて。
安定を捨てるなんて。
母になんと言われるだろう。
夫になんて言われるだろう。
子ども2人、大丈夫だろうか。
怖かったし、今もまだ不安も残っています。
でも。
公務員をやめ、
ご縁があって採用してくださったNPO法人のパートと、
やりたかった自然療法の講座やワークショップ、
子ども向けの食育講座など
全て【やりたい!】と思うもので日々が埋まるようになりました。
上手くいかない時もあります。
それでも、子どもたちに
「今日はこんなことがあってさ」とか
「今日はここに行ってくるよ」とか
明日をワクワクして、今日の報告ができる日が本当に増えました。
塞ぎこむときは「落ち込んでるから」としっかり落ち込みます。
公務員の時は、
行かねばならない、責任がある、やらなきゃいけない、
ということに追われて、
子どもとゆっくり話をするなんて余裕は「ゼロ」でした。
カリカリ怒って、ガミガミ怒鳴って、疲れ果てて落ち込んで、子どもが具合悪くして慌てて反省して・・・
職場では楽しかったのですが、
公平に、役所の指示で、決まりだから・・・そういった「縛り」により、心苦しい場面がちくちくしていました。
自分で選んだ、今のしごとの全部。
【自分で選んだ】ということが中心にあるから、
困ったことがあっても
落ち込んだ時も
そういう日も含めて「乗り越えよう」と思うことができるのだと思います。
そしてほんの少し、そのおかげで成長した自分も見つけられたり、します。
そう思えなくなったら、また選択し直せばいい。
だから「しごとは、楽しいよ」と、子どもたちに胸を張って言える。
ママ、楽しそうだよね。
ずるいよね。
・・・とまで言われるようになりました(笑)。
10年以上の回り道をして、
たくさん家族と向き合って、
たくさんのへなちょこな自分や
どす黒い自分や
思い出したくなかった自分と向き合って、
「今、喜びでできるしごと」に恵まれていることが、本当にありがたいなと思います。
ご縁、だなぁ。
さぁ、明日も楽しいしごとが待ってる。
それだけで、嬉しい。
自分の人生は、変えられる。
誰かの人生を生きていたら、歩き直せる。
すーっごい怖いけれど、だいじょうぶ。
こんなことが人生半ばで経験できて、ラッキーだ~
おやすみなさい。