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ばぁちゃん
突然、母からLINEが来た。
どうやら、ばぁちゃんの具合が良くないらしい。
検査結果と治療法を一緒に行って聞いてきて欲しいと。
私は、以前に看護助手の仕事をしていたことがある。
将来、ばぁちゃんが寝たきりになっても私が介護してあげられるようにと思い、未経験で飛び込んだ世界だった。
あの時の経験は、今、とても役に立っている。
ばぁちゃんのためだけでなく、プールの仕事でも、銭湯でも、高齢者や身体的ハンディキャップのある方と関わるすべての場面で役に立っている。
そして、今回の病院の付き添いは、娘にも来てもらった。
いつかあなたも、ばぁばやマミーをこんな風に病院に連れて行く日が来るかもしれないから、一緒に来て見ていてね。と伝えた。
ばぁちゃんが90歳を迎えてから、何となく漠然といつか来る別れを意識し始めた。
正直、小さい頃はばぁちゃんは怖くて好きじゃなかったし、娘も口うるさく言われることが嫌だと言っていた。
だけど、どう考えたってこの先、私たちがとんでもない事故や病気でもしない限り、ばぁちゃんの方が先に旅立つんだ。
それなら、残りの時間はばぁちゃんがなるべく嫌な思いをしたりイライラしたり苦しい思いをしないように、穏やかに過ごせるようにしてあげたいなぁ。と思っている。
ちょうど良い距離を保ちながら、必要な時はすぐに駆けつけられる孫でいたい。
いっぱい迷惑かけたし、いっぱい怒られたけど、それでも私はばぁちゃんの作るご飯が大好きだし、ばぁちゃんの規則正しい生き方がかっこいいと思う。
あとどれくらい一緒に過ごせるかわからないけど、今はばぁちゃんの役にたつ孫でいたい。
そんな気持ちでいっぱいです。