何を知っているかから何が出来るかへの転換
こんにちは,HARuです。今日は「教育界で最近聞く,コンテンツベースからコンピテンシーベースへ」というお話し。
このカタカナたち。
最初に聞いた時はなんのことか全く意味がわかりませんでした。
いや,今でも明確に理解しているのかと言われると自信はありませんが💦
カタカナ語よりもタイトルの言葉の方が
私個人は分かりやすいなと思っています。
では,教育界では今一体どんなことが求められているのか
お話ししていきます。
では,いってみましょう!
コンテンツベースからコンピテンシーベースへ
うわぁ,ちょっともう訳わからないカタカナ出てきた。
もう無理。
はい,note閉じます。
というそこのあなた。ちょっとお待ちください💦
もう少し簡単にご説明させてください。
簡単にいうと
コンテンツとは知識・内容のこと
コンピテンシーとは資質・能力のこと
いやいや,結局聞いてもよくわからないという方もいらっしゃると思います。
少なくとも私はその一人でした。
文科省によるとコンピテンシーとは
知識や技能以外にも様々な資質・能力を活用して複雑な課題(要求)に
対応することができる力
と述べています。
今までの
何を知っているかから
(知識を使って)何ができるか
が大切な時代が来ているということです。
今までは知識が重要視される時代でした。
例えば
大学入試ではいかに時間をかけて知識を記憶するか
その知識を入試の時間内に取り出せるか
ということを求められていました。
今後はこれが変わっていくだろうということなのです。
知っているだけでは無意味
知識を知っているだけでは意味がないことは
あなたの経験上もたくさんあったのではないでしょうか。
例えば
逆上がりの仕方を知っていても
身体をうまく使えなければ逆上がりはできません。
例えば
山にキノコ狩りに行った時
本でキノコのことを学び,分類や生物学的名前まで知っていても
毒キノコをとって来ることがあります。
そんなことを知らないけれど
何度もその山に行っているので,美味しいキノコがどこにあるかを知っていて
たくさん採ってくることができる人もいます。
ものごとを知らなくても経験だけすればいいという話ではありません。
知識やスキルをどのように活かすかということが大切なのです。
経験から学ぶこと知識から学ぶこと
世の中には様々な学びがあります。
最近感じるのは,学びには2種類だあるのだろうということ。
経験から学ぶ類のことと知識から学ぶ類のことです。
経験から学ぶ類のことは
例えば
思いやり,おもてなし
などがあります。
知識だけ知っていても意味がない。
むしろ経験を積むことによって上手くできるようになるタイプのことです。
スポーツなどもこの分類に分けられるのではないでしょうか。
確かに,身体の動かし方など基本的な知識は必要ですが
それ以上に実際に動いて何度も繰り返し練習をすることが大切です。
では,一方で知識がいらないのかと言われれば,そんなことはありません。
知識から学ぶ類のことの代表例は
現在求められている「学力」でしょう。
現在の日本の入試制度では,知識をいかに詰め込み
それを試験の場,試験の時間内に表すことができるか
それができる人を「賢い」と評します。
私自身,知識をもっているタイプの人間ではないので
あまり大きなことは言えませんが,知識重視では学べないことも多くあります。
前述したスポーツやキノコとりの例はその最たるものではないでしょうか。
実は以前から求められている力は変わらない
なんだかカタカナ語が出てきたり
文科省などから大々的に発表されると今までなかった
新しい考え方が広まっているように感じますが。
そんなことはありません。
むしろ,日本の教育は元々,知識を使って何ができるかを大切にしていたのです。
歴史的には
明治の頃,諸外国からの教育を導入し始めて,
知識重視の傾向になっていったようなのです。
元々は寺子屋のような場所で,互いに教え合いながら学び合いながら
知識を活用してそれを経験と結びつける作業が行われていたとのことです。
実は内閣府から以下のような図が出ています。
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kyouikujinzai/package_giyo.pdf
上記のリンクからも飛べるので,機会があればぜひご覧いただきたいのですが,
これからの社会が変わっていくということが述べられています。
それにあたって,教育や人材育成も変えていかなければいけないと
内閣府が述べているのです。
これは文部科学省が監督する「教育機関」だけではなく
日本全体で変化をしていく必要があるというメッセージなのだと感じています。
今までのような,どちらが良いという二項対立の考え方ではなく,どちらの良いところも取り入れつつ,日本全体で変化を求めるという図になっています。
例えば
学習の主体は教師から子どもに移すこと
教科の枠組みを取り払い,教科横断的(様々な教科のコラボ)をすること
教師はティーチングからコーチングへと変化をすること
などこの1枚の図を見るだけでも本当に多くのことを知ることができますし
今後の日本の方向性を知ることができます。
人は多様です。
そんな人に今までは同じことを同じようにできることを求めてきました。
しかし,それはロボットが代わりに行なってくれる時代です。
人には人にしかできないことがあるのです。
その能力を伸ばすために
日本の教育,ひいては日本全体の考え方が変わり
行動を変えていかなければいけないのだと強く感じています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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