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レストラン型授業とBBQ型授業

こんにちは,HARuです。今日は「昨日からの続き。教材研究と授業について」のお話し。

昨日は,ただただ思いを羅列しただけの内容になってしまい申し訳ありませんでした。
予想を遥かに上回るスキ💖をいただき,本当に感謝しております。
今日は,過去の教材研究と最近の教材研究が変わってきたことについてお話ししていきます。

では,いってみましょう!

教師は五者たれ

こんな言葉を聞いたことがありますか?
私自身,教師になりたての頃,先輩の先生から聞いたのですが,
調べてみたところ,以下のような記述がみつかりました。


五者とは「一般的には、学者、医者、役者、易者、芸者の五つ」を指し、大意は「学者のように学べ」、「医者のように生徒を診よ」、「役者のように生徒を魅了せよ」、「易者のように生徒の未来を見よ」、「芸者のように生徒に寄り添え」

出典:レファレンス協同データベース

とのこと。
教師には色々な役割が求められているのですね。
(これが,教師がブラックと言われる理由の1つでしょうね。多種多様な業務内容を求められるというと,この話は今回は関係ないので,置いておいて)
学校生活において,さまざまな役割を求められるのが教師であって,その例として

学者,医者,役者,易者(占い師),芸者

が挙げられています。
私が授業で心がけているのは,役者と芸者の役割です。
もちろん,それ以外の部分もありますが,主にこの2つを意識しています。

授業はエンタメ

私が授業のライバルだと思っているのは
テレビ,ゲーム,ユーチューブなどのエンターテイメントです。
いやいや,そんなエンタメの王道みたいなものに
授業が敵うわけがないと言われることがあります。
本当にそうでしょうか?
人間の知識欲はかなり大きいものです。
だからこそ,ここまで社会が発展しているのではないですか?
ただ,消費するだけのエンタメ,受け取るだけのエンタメを楽しんでいたら
ここまで社会は発展していないのではないかと思います。
教師の役割は,

学ぶことの楽しさを伝えること

だと感じています。
だからこそ,授業はエンタメと同じなのです。

レストラン型授業とBBQ型授業

このレストラン型とBBQ型は西野亮廣さんが提唱されている内容です。
以下に簡単に内容を載せておきます。

8年ほど前に (中略)「あらゆるサービスは、『プロが作った料理をお客さんにお出しするレストラン型』から『お客さんが食べるものをお客さんと一緒につくるBBQ型』になる」と言っちゃった。

https://note.com/entamelab/n/n189c793e205b

この考え方が浸透してきたのは最近で,西野さん自体は8年も前(2020年現在の8年前なので,今は10年前になります)からこの考え方を提唱してきたというのです。
どうやったらあんなに先を見通して活動できるのだろうという尊敬の念は置いておいて。
話を戻します。

授業にもこの考え方が適応できるのではないかと考えました。

今までの授業は一斉教授型。つまり,私(教師)が材料を集め,吟味し,それを調理してお客(子どもたち)に食べてもらう。
レストランと同じ形式です。
今思い出してみると,学校の授業は多くの方に料理になぞらえて説明されることがありました。
素材(教科書)をどう料理(授業)するかが教師の腕の見せ所
だと。
さらに言えば,食べ方(学び方)まで指定されていました。
黒板に教師が板書した内容をノートに書き写す。全てを指定された通り指定されたまま行動する。
そんな雰囲気で授業が展開されていたのです。
子どもたちはその料理しか目の前に出てこないから,お腹が空いていてもそうでなくても食べるしかない。
出されたものは残さず食べる!日本的な雰囲気が漂いますね。

しかし,現在の授業はそうではありません。
食材(教材)の準備はまだ,私(教師)が多くしていますが,それ以外の部分
調理方法や食べ方は子どもたち任せです。
まさにBBQ(バーベキュー)です。
こちら(教師)から提示するのは,食材と最終的な料理の品名だけ。
つまり,

教材と本日のねらい,めあてを共有し,後は子どもたちに任せる

のです。
それが,今,私がやっている教材研究です。
だからこそ,想像がふくらんで楽しくなります。

この食材があった方が子どもたちは料理しやすいかもしれない。
この調理器具は必要だろうか?別の器具で代替できることに気づいて欲しいから
あえて不足させておこうか。
などなど,抽象的な表現になって申し訳ないのですが
このように考えながらする教材研究はとても楽しい
のです。

ただ,私自身,もともとは教えることが大好きでした。
今も教えることは好きです。
ですが,それ以上に,子どもたちが自分で考え行動し,新たな世界を見せてくれる
この授業スタイルの魅力に取り憑かれてしまったのです。
私の想定をはるかに超えてくる子どもたちはたくさんいます。
子どもたちには可能性が詰まっているのです。
それを目の当たりにできる幸せ。日々,子どもたちから私が学ばせてもらっています。

レストラン型授業からBBQ型授業への転換


それが楽しいのは,子どもだけではなく教師も同じなのです。

という訳で,2回にわたって教材研究についてお話しさせていただきました。
色々な書籍や情報に触れると,それが教育にどう転換できるかをつい考えてしまいます。
それくらい私は教育という職業を楽しんでいます。
だからこそ,現状の先生になりたい人が少ない状況をなんとかしなければいけないとも感じています。
子どもたちが自ら学ぶ力を身につけるためには案内人も必要です。
最初から何も知らない状態の子どもたちに社会を生き抜けというのは酷な話です。
私の発信が教師の魅力をお伝えできるかはわかりませんが,
少しでも,教員になってもいいかなと思える方が増えてくだされば
それは幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。
それではまた😊

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