人を育てる職業
こんにちは,HARuです。今日は「普段見落としがちな,若手の先生をはぐくむ」というお話し。
さて,新年度が始まって2週間と少し。
今年度採用された先生やご異動があった先生は新しい学校に慣れたでしょうか。
やはり,新しい環境に身を投じるというのは,多くのストレス(良くも悪くも)を感じるのではないでしょうか?
今回は,子どもたちを育てる先生(特に若手や初任者)のためにこんな制度があったらいいのになぁという私の妄想話です。
お時間がありましたら,お付き合いください🙇♂️
では,いってみましょう!
人が足りない現状
そもそも教育界は常に人材不足です。
教員になりたいという方も年々減少し,採用倍率も低下の一途を辿っています。
上記の記事は昨年4月段階のものですが,これ以外にも,教員が足りないというニュースは新聞各社が報道しています。
実は,教育界はこれだけ人材が不足している状況なのです。
現場にいても実感することが多くあります。
例えば,産休・育休の代替教員。
これもかなりの確率で見つからないことがあります。
こんな現状なので,出産,妊娠がわかった教員は肩身の狭い思いをすることもあります。
これは絶対に避けなければなりません。
女性の活躍できない仕事に未来はないと思うからです。
それはさておき,産休・育休補助の教員が見つからなければ,今まで3人(中学校であれば,5教科の多くは学年ごとに担当者がいる)で教えていたものを2人で教えることになります。
授業時数も増え,教材研究も2学年にわたって実施しなければなりません。
多学年の教材研究を行うというのは,ただでさえ時間のない教員にとってかなり負担になると言わざるを得ません。
さらに,講師として仕事をしてみたけれど,理想と現実のギャップが大きく,やめてしまう方もいるようです。
それは新規採用の教員でも同じとのこと。
これだけ世間からブラックな職場といわれている中,理想を持って教職に就いてくれた人材がやめてしまうというのです。
なんともったいない。
今年度,まだ2週間程度しか経っていませんが,既におやめになってしまった新規採用職員の方もいらっしゃるとのこと。
こんな労働環境や労働状況で「子どもたちを育てる」ことはできません。
本当に現場の先生方や管理職,教育委員会などがギリギリのラインで仕事を成り立たせているのです。
私の提案
本来,この「教育」という職業を持続可能なものにするためには,給与を上げたり,仕事を削減したり,人を増やすということが大切です。
このままでは,おそらく,近い将来,教育界は崩壊してしまうでしょう。
しかし,それらのことを実行することが簡単でないことも理解しています。
ただ,せめてたった1つ。これから提案する内容が実現すると,今よりは少しはマシになるのではないかと思う案があります。
それは,初任者教員の負担を思い切って激減させることです。これは講師であろうと関係ありません。
初めて教職に就く方の負担を減らすことが現在最も求められていることではないだろうかと考えています。
例えば
・担任をさせない
・中堅〜ベテラン教員のクラスに張り付き,先生の様子を観察する
・授業はしばらくの間(2〜3ヶ月。夏休み前まで)はT2(サブのティーチャー)として参加する
・雑務は勤務時間内で終了する内容を依頼するものとする
・勤務時間後,校内に残留しても良い時間はプラス30分
もちろん,内容にご批判もあるでしょう。
さらに,こんなことをしても意味がないとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
それでも,私は初任者の方々の負担を激減させるべきだと思っています。
初任者が仕事にやりがいや楽しさを感じられる職場にすることが,これからの子どもたちの教育が良くなるかどうかに直結する大切なことだと考えているのです。
以前も話したことがありますが,企業では人はいきなり独り立ちをさせられないはずです。
企業研修があったり,先輩とツーマンセルを組んで学んだりすることが多いのではないでしょうか。
しかし,教員にはその文化がないのです。
せいぜい,他の先生の授業参観をする程度。
例えば,あなたが大学を卒業したてで,いきなり40人の子どもたちを見てね?
もちろん,学力も上げてね。部活動は顧問だから練習試合もたくさんやってね。と言われたらどうでしょう。
上記の内容は実際に言われることはありません。
例えば,40人学級は少しずつ減少傾向にありますし,学力を上げろと直接管理職から言われることはマレです。さらに,部活動顧問も法律上は命令することができないことになっています。
しかし,しかしです。
いきなり上記内容を管理職から振られて断れる若手がどれだけいるというのでしょうか。
部活顧問なんて命令じゃないんだから断ればいいんだよ!
それが出来る初任者を私はいまだに見たことがありません。いたとしてもかなり限定的で少数であることでしょう。
だからこそ,
仕組みを変えなければいけない
のです。
子どもだけでなく,大人も鍛える場所へ
学校は当たり前ですが,子どもたちを育てる場所です。
しかし,それだけではなく,
若手の教員も育てなければ,今後の教育界は崩壊
していまします。
今までのように,教員の善意や努力や根性に頼るのではなく,
仕組みやシステムを変更し,人が育つ土壌を作っていかなければならないと強く思いました。
まだ新学期が始まって20日も経っていません。
おそらく子どもたちに出会ってからは2週間程度しか経っていないでしょう。
それでも,夢だった教職を辞めてしまうような現状がある。
そのことに対し,同じ教員としてとても申し訳なく思います。
私がその方と同僚だったとしても何もできないかもしれません。
だとしても,人材を失ったことは本当に悲しいものです。
そんな人をこれから一人でも減らすため,
そして子どもたちの笑顔を守っていくためにも
学校という現場はシステムを変更していく必要が求められます。
時代の大きな変革期にあるのです。
自分にできることは微々たるものですが,私は周囲の人間を助け,子どもたちを笑顔にするために働き続けたいと思っています。
そして,
願わくは私は,このシステムを変更したいと考えます。
多くの教員や保護者,子どもたちがおかしいと感じ,声を上げることが大切です。
一人一人の力は小さくとも,人は集い,まとまることで大きな力を発揮できるのです。
このnote発信から少しでもそんな風に,
子どもたちの学びの環境,教職員の労働環境がより良くなることを願う方が
増えてくれたら,これほど嬉しいことはありません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。それではまた😊