文章講座(地域を巡る)

 今日は、毎月恒例の文章講座に参加してきました。うっかり集合時間を勘違いしていて、遅刻してしまうというアクシデントもありましたが、無事合流できました。
 私の地元は文化人を多く輩出している地域で、今回は菱田春草のお墓・日夏耿之介のお墓、歌碑、記念館などを巡ってきました。講師の先生が、とても詳しく説明をしてくださいました。
 興味深かったのは、やはり日夏耿之介です。初めて、本人の筆跡を見ましたがとても不思議な筆運びで魅力的に感じました。


日夏耿之介の句碑
「水鶏(くいな)ゆくや 此日宋研(このひそうけん)の塵を洗う」黄民(こうみん・耿之介の号)


その後、りんご並木をバスで通り、詩碑を見ました。不思議な形をしたオブジェのようなものでした。交流のあった江戸川乱歩・三島由紀夫・吉川英治・井伏鱒二など著名な作家が詩碑の建立に寄付をしたとのことでした。
 今回参加してつくづく実感したのは、これだけのものが地元にあるのに今までなんの興味も持たずに過ごしてきたのがもったいなかったということです。
 日夏耿之介記念館の隣にあり、今回見学できなかった柳田國男館へも個人的に行ってみたいと思っています。先日読んだ京極夏彦さんの『書楼弔堂シリーズ』の中に、柳田家へ養子に入る前の話があり、柳田國男となってからのことが気になっていたからです。外から眺めましたが、軽井沢の別荘のような作りでした。
 今日は色々と珍しいものに触れることができてよかったです。