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ケロッグがLGBTQの啓発活動を支援する「ALL TOGETHER CEREAL」を発売。批判後の対応も 【PR研究所098】
概要
10月の第3木曜日である「Spirit Day」は、いじめ撲滅運動デーです。LGBTQに対して、著名人や学生がレインボーカラーのうち「Spirit」を象徴する紫色の服を着て活動に参加するという文化があるそうです。
2018年、ケロッグはNGOグラードと共に、多様性を支持する限定品「All Together Cereal」を販売しました。お馴染みトラのシリアルをはじめとして同社の製品をミックスし、紫色のパッケージで販売しました。
売り上げはすべてグラードに寄付されました。SNS上でこのキャンペーンに対してのアンチも発生し、"いじめ"られる事案も発生しました。しかし、めげずに追加で2,000個も販売し、結果大きな支持を得ることになりました。
課題・背景
①LGBTQに対するいじめ問題がある。10月の第3木曜日「Spirit Day」は、いじめ撲滅運動デーになっており紫がイメージカラーである。
②ケロッグのプレゼンスを高めたい(参考|ケロッグのMVV)
ターゲット
LGBTQ
すべてのアメリカ国民
目的
①Spirit Dayの活動をさらに最大化させるため
②LGBTQサポートによって、全てのひとに公平なブランドとしての地位を確立させるため
インサイト
LGBTQサポートをしたい
ユニークなシリアルに興味がある
施策
2018年、ケロッグはNGOグラードと共に、多様性を支持する限定品「All Together Cereal」を販売しました。お馴染みトラのシリアルをはじめとして同社の製品をミックスし、紫色のパッケージで販売しました。
場所はニューヨークのカフェで販売され、「いじめをしない」署名に参加するよう促しました。シリアルの売り上げはすべてグラードに寄付されました。
SNS上でこのキャンペーンに対してのアンチも発生し、"いじめ"られる事案も発生しました。しかし、めげずに追加で2,000個も販売し、結果大きな支持を得ることになりました。
結果
20,000人弱が「いじめをしない」ことを誓う署名に参加
メディアインプレッション前年比14%UP
販売数を全て完売
PRの事例として注目すべき点
PRとして注目すべき点は主に1つあります。
それは、SNSで批判の声が出た際、どこを会社としてブレてはいけないスタンスなのかをはっきりさせ、めげずに対応したことです。
企画や広告によって企業が炎上することは日本でもよくみられる出来事です。今回のケロッグに集まった批判はLGBTQ活動自体へのアンチであったり誹謗中傷が多かったようです(動画参照)。これはそもそもケロッグが解決したかった問題そのものがネット上で繰り返されている状態です。
ただ単にネガティブな意見があったとしても、それは自社として訂正すべき論点なのか?それともスタンスとして通すのか?を吟味した上で対応することが必要だと感じました。