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社員一人ひとりが日替わりで社内報を書く!エン・ジャパンのインターナルコミュニケーション【PR研究所087】
今回はインターナルコミュニケーション(社内広報)の興味深い事例を研究します。
インターナルコミュニケーションとは
そもそもインターナルコミュニケーションとは何なのでしょうか。日本パブリックリレーションズ協会PRSJによると、
インターナルコミュニケーション
社内コミュニケーションともいう。社内報、社員公聴会など、円滑なインターナル・コミュニケーションにより、「職場の連帯感と相互信頼」「社員への企業理念の浸透、共通認識と価値観の醸成」「社員の活性化」「新しい体質と文化の創造」「社員の声が経営トップに届くボトムアップ経営」などの成果が生まれる。
企業や組織体における「うち側」のコミュニケーションであることがわかります。
人事部だけがやる仕事というイメージが強いかもしれませんが、これも立派なパブリックリレーションズの一つです。広報・PR概説では、インターナルコミュニケーションを戦略的にする目的として
①企業理念を共有して風通しのいい組織風土を形成する
②従業員のモチベーションを高め、品質・サービスを向上させる
③企業文化を維持・発展させる
ことを挙げています。
そんなインターナルコミュニケーションですが、働き方の多様化やITの力による変革で、ある種の転換期にあるともいえます。
エン・ジャパンの社内報「ensoku!」
今回取り上げるのは人材のエン・ジャパンが実際に行ったインターナルコミュニケーションです。なんと、社員一人ひとりが毎日届ける社内報をつくりました。その名も「ensoku!」。
ensoku!は一般にも公開されており、社外の私たちもみることができます。HPには以下のように説明があります。
ensoku!
ensoku!(エンソク)は、エン・ジャパン社内のワクワクする出来事を
社員一人ひとりが毎日お届けする社内報です。
ふつうの「社内報」とちょっと違うのは、
社外の人にもまるっと公開していること。
「ワクワクする情報を社内に埋もれさせておくのはもったいない」
こんな社員の声から生まれました。
たとえば、エン・ジャパンで働く社員のお友だち、ご家族が見た時にも、
会社のことを知ってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。
ちょっとした日常のことから社内イベント、採用情報まで、
遠足気分で楽しくお届け。
よろしければ、みなさんもご一緒にensoku!(エンソク)へと出かけませんか?
ensoku!はエン・ジャパンの社員さんが毎日日替わりでレポーターになり、社員の何気ない日常から仕事やチームのトピックス、同僚の紹介など、それぞれが体験したこと、感じたことをありのままに発信しているそうです。
このような社内報でありながら、なんとWebで一般公開されているため社外の人も見ることができるようになっています。
注目すべき点
ensoku!において注目すべき点は主に2つあります。
1つ目は、全社員を巻き込んだ形であることです。ensoku!では社員一人ひとりがレポーターとなることで、当事者意識を持ちやすくなっています。社内報を自分でつくるとなると、自然と社内のコミュニケーションに敏感になります。
2つ目は、社外にもオープン公開されていることです。リアルに社員が更新するからこそ、社外に対しても距離の近さやリアルタイムな情報が届けられます。社内のメンバーだけでなく、採用候補者、投資家、コミュニティなどあらゆるステークホルダーに情報がオープンです。
(先進事例にみる日本のインターナル・コミュニケーション)